映画・小説　趣味のお話

２００７年９月公開
監督：ティム・ストーリー
制作費：１億３０００万ドル


　２００５年公開の、アメコミを原作としたＳＦ・アクション映画、『ファンタスティック・フォー：超能力ユニット』の続編。
　監督は同じくティム・ストーリー。
　主要キャストも前作を引き継いでおります。


［簡単なあらすじ］
　前回のＤｒ．ドゥームとの戦いを経て、ふたたび絆を取り戻したリード（ヨアン・グリフィズ）とスーザン（ジェシカ・アルバ）。
　二人は、ファンタスティック・フォーの活躍を知る全米中の人々に祝福される中、ようやく念願の結婚式をあげようとしていた。

　ところが、時を同じくして世界中で怪現象が続発し、リードは米軍から調査を依頼される。
　スーに隠れて怪現象の秘密を調査していたリードだったが、ついには二人の結婚式の当日にも怪現象が発生し――



　「ファンタスティック・フォー」は、「Ｘ－ＭＥＮ」や「スパイダーマン」と並んで、本国アメリカでは抜群の人気を誇るヒーローチーム。
　しかしながら、映画二作目とはいえ、日本での知名度の低さは相変わらず……。
　そのため、前作同様華々しい興行成績をあげることはできなかったのですが――、

　いやぁ、実にもったいない。
　『超能力ユニット』の記事でも書きましたが、面白いんですよ～、この映画。


　『ダークナイト』が、アメコミらしからぬ、シリアスな世界観を描いたことで人気を博しましたが、本作のセールスポイントはその真逆。
　コミックの特色である痛快娯楽作という要素がふんだんに盛り込まれていて、肩肘張らずに心からアクションを楽しむことができるんです。

　前作が、ヒーロー誕生までの説明に上映時間の大部分を割かなければならなかったため、ストーリー的に少々物足りなかったのに対し、本作の四人はすでに超能力者なので説明要らず。
　（楽しむためには、前作を観ていること、という条件がついてしまいますが……（笑））


　（インビジブル・ウーマン役のジェシカ・アルバは相変わらずセクシー）


　お陰で、“家族”をテーマに据える余裕もできて、ドラマとしての見応えも増し、物語の厚みもアップ。
　もちろん、ファンタスティック・フォーシリーズ最大の売りであるユーモアも継承しているので、家族でも安心して観ることができます。


　今回の敵役は、原作マーベル世界でも人気の高いキャラである、宇宙からの来訪者シルバーサーファー。



　銀色に輝くステキなボディをもつ彼が出現すると、世界各地で異常が発生。
　物語冒頭では、なんと世界に先駆けて日本に登場。
　駿河湾を凍りつかせて、富士山をバックに飛行するというサービスショット（？）を見せてくれます。
　（ちなみに、エピローグもやはり日本と思われるところが舞台だったりと、なにかと日本びいきな作りに。監督のティム・ストーリーは親日家なんでしょうか？　３は是非、日本関係で撮ってもらいたいところです）





　ヒューマン・トーチとシルバーサーファーのＶＦＸ映像を駆使した空中追いかけっこは、本作の見どころのひとつ。


　また、四人の能力がパワーアップしたのか、それともＣＧ製作技術の方がアップしたのかは分かりませんが、チーム一丸となって倒れそうな観覧車を止めるシーンなども個々人の（能力の）個性が出ていて非常によかった。
　Ｍｒ．ファンタスティックの愉快な伸びっぷりは、本作も健在です。
　特撮好きの私としては、Ｍｒ．ファンタスティックは見た目、強さ共に最高のヒーローだと思っています。
　（相変わらず家庭に仕事を持ち込むタイプなので、女性にはモテなさそうですが……（笑））




　さらにはなぜか復活した、宿命のライバルＤｒ．ドゥーム。
　地球の絶体絶命の危機に、念願叶って手に入れたコズミックなサーフボードで遊んではしゃいだりと、いつのまにかおまぬけキャラになっていて、笑わせてくれます（笑）


　結論。
　「スパイダーマン」や「バットマン（新シリーズ）」がそうだったように、アメコミ系映画は二作目の方が面白い！
　（でも、「銀河の危機」は、誤訳だと思うんだよなぁ……）



　＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊


【送料無料選択可！】ファンタスティック・フォー: 銀河の危機 特別編 ［廉価版］ / 洋画


ファンタスティック・フォー ［超能力ユニット］


この映画の詳細（Ａｍａｚｏｎ）。

⇒ファンタスティック・フォー:銀河の危機 (特別編) [DVD]

⇒ファンタスティック・フォー:銀河の危機 [Blu-ray]



ファンタスティック・フォーシリーズの記事はコチラ

⇒「ファンタスティック・フォー［超能力ユニット］」


その他のジェシカ・アルバ出演作品の記事はコチラ

⇒「シン・シティ」


アメコミ原作映画の記事はコチラから

⇒アメリカンコミック原作映画（リンクページ）