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2009.05.02
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カテゴリ:アメコミ
X‐メン

2000年10月公開
監督:ブライアン・シンガー
制作費:7500万ドル


 人気アメリカンコミック「X-MEN」を実写化した、アクション映画シリーズの第一作。
 「スパイダーマン」シリーズをはじめとする、アメリカンコミックの実写映画化ブームの火付け役ともなった作品。

 『ユージュアル・サスペクツ』で一躍注目を浴びた、ブライアン・シンガーが監督を務める。
 ヒュー・ジャックマン、イアン・マッケラン、ハル・ベリーなど、キャストも豪華。


[簡単なあらすじ]
 近未来。
 人類の中に、特殊な能力を持つミュータントと呼ばれる特殊な存在が目覚め始めた。
 それは、突然変異か、それとも進化なのか。
 しかし、“念力で物体を動かすことができる”“自在に壁をすり抜けることができる”などのミュータントの能力は、人々を恐れさせるには十分なものだった。
人類は、彼らを差別・迫害し、国会では全てのミュータントを国が管理すべく、「ミュータント登録法案」が可決されようとしていた。

 一方、ミュータントの一人である、「磁界王マグニートー」ことエリック・レーンシャー(イアン・マッケラン)は、彼らに対して不寛容な社会を憎悪し、人類に対し攻撃を企てていた。
 マグニートーの野望を阻止できるのは、ミュータントと人類の平和的共存を望む、プロフェッサー・X率いる「X‐MEN」だけだった――



 「X-MEN」は、さぶろがアメコミにハマるきっかけになった作品なので、この『X-メン』も非常に思い入れのある映画だったりします。
 原作コミックや、1994~95年に放映されていたテレビアニメ、さらにカプコン制作の対戦格闘ゲームなどなど、丁度多感な年頃だった時期に受けた、アメコミの洗礼は、30代になった今でも消えることなく燃え続けており(笑)、映画化と聞いた時は小躍りして喜んだものです。


 とまあ、さぶろの個人的なバックグラウンドはいいとして、本作『X-メン』。
 コアなファンの感想としては、良いところもあり、不満もありの、半々といった印象でしょうか。


 まず、原作が1963年から続く超長寿漫画であるため、「X-MEN」の設定は、とんでもなくこんがらがった複雑なもの。
 (なんと今でも現役で続いていたり)
 それを、原作の設定を活かしつつも、本作を観ただけでもひとつの物語として理解できるように再構成し直した、ブライアン・シンガーの手腕はさすがといっていいでしょう。

 肌が触れ合った相手の生命力(相手がミュータントの場合はその能力)を吸い取ってしまうという能力を持つ少女ローグを、ストーリーの核としてうまく絡ませてあるのもすばらしい。


 この、“原作の設定を尊重しつつも、物語の舞台を現代にと大胆にアレンジ”する、という手法は、のちに製作された「スパイダーマン」シリーズや『アイアンマン』、『インクレディブル・ハルク』などにも受け継がれていきます。

 特に、原作「X-MEN」のコスチュームは、黄色や青が主体の“全身タイツ”と、忠実に再現すると見映え的にちょっと面白いものになってしまうため、黒を基調としたシックなコスチュームに変更したことは英断といえるでしょう(笑)


爪は皮膚を突き破るので いちいち痛いのです

 また、手から金属の爪が飛び出す、目から破壊光線が放射される、など普通ならばアニメでしか見ることができないような設定を、本気で映像化した情熱もファンにはたまらないところ。

よく分からないが憧れる 目からビーム

演じるレベッカ・ローミン=ステイモスの面影なし!

 ミスティークの皮膚の質感へも、並々ならぬこだわりが。


 全体のテーマとしては、人種差別、及び迫害に対する問題もきちんと挙げられています。
 (監督ブライアン・シンガーはゲイであることをカミングアウトしている人物。性差別に対する偏見・迫害とミュータントに対する偏見をオーバーラップさせているようです)


 しかし、不満点もいくつかあり。
 せっかくのミュータントの楽しい(?)設定を、特殊効果とVFXで再現したにも関わらず、アクションシーンの出来がイマイチ……。
 メイン主人公であるウルヴァリンも悩んでばかりで、戦闘シーンに迫力が足りない。

 執拗にジーン・グレイにちょっかい出す暇があったら、とっととセイヴァー・トゥースと戦ってこい、と(笑)

 ラスト、“自由”を象徴する、「自由の女神」内での決戦も、なんだか地味です。


 地味といえば、原作では最強クラスの敵である磁界王マグニートーのキャスティングにも大いに不満あり。
 マグニートーはたしかに高齢設定ですが、演じるイアン・マッケランは当時60歳。
しかも、痩せ型。
 さらに言うと、監督ブライアン・シンガー同様、ゲイ(マジで)。
 つまり、非常に弱そうなのですよ……。

どうにも弱々しいマグニートー……

 原作では、ムキムキマッチョで(たまに若返るからですが)、肉弾戦でも相当強かったはずなのに、本作ではミュータント能力はさすがの威力ですが、基本はおじいちゃん。
 うーむ、ラスボスなのに、この迫力不足はいかがしたものか……。


 また、X-MENの(本来なら)リーダー・サイクロップスも、本作ではウルヴァリンとジーンの仲に嫉妬してるだけの人に……。

 たしかに、原作でもしょっちゅう揉めている、ある意味おなじみの展開だけど、アクション映画にそれほど色恋ネタを詰め込む必要はなかったような気が。


 他にも、登場するX‐MENが、ウルヴァリン、サイクロップス、ジーン・グレイ、ストームの四人だけ(ローグ、アイスマンなどは子役扱い)と少なめ。
 対するブラザーフッドもマグニートー、セイバートゥース、ミスティーク、トードの四人なので少々物足りなさが。
 まあ、これはそれぞれのキャラの個性を出すために仕方がないところなのかな。


 と、不満もそれなりに多い映画ではありますが、ヒュー・ジャックマン演じるウルヴァリンは原作とはほとんど別人なもののキマっているし、なによりこれを観ないと、のちに続くシリーズ作品が観られないので、記念的なつもりでご鑑賞ください。



 **********


X-MEN 特別編


BEST HITS 50::X-MEN2


X-MEN:ファイナル ディシジョン


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ブライアン・シンガー監督作品の記事はコチラ

「スーパーマン リターンズ」


X‐MENシリーズの記事はコチラ

「X‐MEN2」

「X‐MEN:ファイナル ディシジョン」


ハル・ベリー出演作品の記事はコチラ

「キャットウーマン」


アメコミ原作映画の記事はコチラから

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最終更新日  2009.06.28 12:46:08
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