個性と才能
個性と才能は、どっちもその人固有の特性なんだけれど、微妙に意味が違う。英語に訳すと個性は Character ですっきするのだけれど、才能はいろんな表現があってどれも意味が異なる。Gift、Talent、Abilityなどいくつか出てくるが、すっきりしているものはない。よく努力に勝る才能はないというけれど、努力がすべて報われると限らない。同じ努力を同じようにしても同じ結果になることはないし、例えば100mの世界チャンピオンはある時において1人しかいないので、努力だけで片が付くわけではない。で、何がいいたいのかと言うと、個性でたたえる分野と才能で戦える分野が違っていて、才能で戦う分野においては、努力で埋められない序列があるので、その市場の大きさで才能の価値(あくまでも収入という尺度でしかないけれど)が変わってくる。スポーツである競技にとびぬけた才能があっても収入という価値でいえばマイナースポーツとメジャースポーツでは大きな違いがある。よくマイナースポーツで一流になれたのならなぜメジャースポーツを指向しなかったのかという尺度でものを言う人がいるけれど、Giftとしての才能がそこまで汎用的だとは思わない。もっとも、人生は一度きりなので、本当に一番Giftに恵まれた分野だったかは定かではない。スポーツに限らず、絵画や音楽の芸術においては、Gift の部分が大きいと思うけれど、ビジネスの分野としては個性や技能 Skill としてとらえるべきだと思う。スキルはあるタスクをよりよい品質、短い時間で達成する能力であるし、一定の水準を達成していることが大切で、青天井の評価はあまり重視されていない。例えば、医者の外科手術の能力がそれほど収入には比例しないように思う。医者というより経営者の手腕の違いによるだろう。まぁ、例外はあるだろうけれど。で、このスキルをある水準まで身に着けたときに差別化のポイントになるのが個性だと思う。スキルは最小律として必要なものであり、そのうえで価値を出すのには個性が必要なんだろう。もっとも、すべての労働者が個性が求められている訳ではないけど。しかし、プロフェッショナルとして評価される人にはあてはまるんだと思う。ITのコンサルタントとして業務してきた自分として個性は大事にしてきたと思うんだよね。。。