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カテゴリ:料理・食べ物
さて、楽しい会話と共にお食事が進みます。
お腹もボチボチ満腹感を覚える頃ですね? 空腹時は何を召し上がっても感動的で美味しく召し上がれますが、皿の枚数をこなすうちに味覚は鈍感になります。 私たちは最初の一皿よりも最後の皿が難しいのです。 最初はどちらかと言うと、軽めの味付けで、食が進むにつれしっかりとした個性を出さねばなりません。 それでも召し上がる側から見れば、その差は感じられない物なのです。 食べることに専念していた神経も余裕が出てきますと、目線が変わってくる物です。 今まではどちらかと言えば前傾姿勢で召し上がっていたスタイルが、背中を椅子の背中に預けるような形になります。 目線もテーブルの皿から周りの景色?と言いますか、室内の壁や飾ってある絵画などにも目先を移すようになります。 そこで各店舗は工夫をこらし、飽きがこないような和やかな演出に神経を尖らせるのです。 私の店では看板料理のジビエ、狩猟鳥獣の剥製が飾ってあります。 この頃になりますとテーブルにパン屑が散乱しています。 これは当たり前で、特にフランス料理では焼きがしっかりと入ったパンをお出ししますから、それを千切れば、固い外皮がクロスの上などに散乱します。 皿の上で召し上がる分だけ千切るのですから、屑は皿の上に落ちますが、やはりクロスの上にも落ち、見苦しい状態になります。 ですが暫くご辛抱頂きたいのです。 頃合いを見て、ギャルソンが掃除を致します。 このタイミングは、料理があらかた終わり、チーズかデザートの前に行います。 と言いますのは、パンがテーブルの上にあるのはこの時点までだからです。 和食でも白いご飯を最後なで膳に置かないと思います。 中にはチーズの時にこのパンを食べたい!と希望される方もおられますが、食事パンとチーズに添えるパンは根本的に違います。 一般的に、食事パンはシンプルな物をそろえますが、チーズ用のパンはドライフルーツや木の実が入ったパンを薄く切って添えられます。 この薄切りのパンにチーズを乗せて味わうのが一般的な食べ方だからです。 ですから、私はチーズの前に食事パンは下げてしまいます。 もし召し上がっている最中でしたら、食べ終わるまで待ち、テーブルの上を掃除してからチーズを進めます。 多々見られるパターンで、パン屑を手でパッパと下に落とす方がいられますが、これは絶対に止めて欲しいのです。 これは何処の店でも嫌がるケースです・・・・続く・・・ ル・パスポートのホームページはこちらル・パスポートのホームページ 人気blogランキングへ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
April 21, 2007 11:27:36 AM
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