神々しい
今日、テレビの番組で、バイクのエアバックを開発したかたを取り上げていました。16歳の少年がバイクで亡くなった事を知り、バイク用のエアバックを作ろうと思い立ちます。いろいろな苦労を乗り越え、完成させ、大手バイクメーカーに売り込みに行きました。「これはすばらしい製品だ。わが社だけで売り出そう」と開発費用を優に超える金額を提示されましたが、このかたは、お金儲けより多くの人の命を救うことが自分が開発を始めた理由だからと、独占販売をしようとするその話を断りました。より良い製品の開発を進めようにも、資金が底をつき借金も一億円を超えました。もうこれ以上は続けられないのか、と苦悩するこのかたの前に、救いの神が現れ、多額の費用を出してくれました。そして軽くて低価格の製品が実現しました。今、ユーザーからのお礼の手紙が、なによりかけがえの無い財産と言われ、穏やかに話される顔がとても神々しく見えました。お金では無い、かけがえのないもの。このかたは、そういったものに心が満たさせ、幸せなんだろうな・・・と思いました。私もこのかたのようになれたら、いいな・・・感動の番組でした。そして私たちの師、長田百合子先生と重なる思いで見ていました。