慶文堂　ひま人日記

某タレントの不祥事の煽りを食って、

「解散します！」

と宣言した欽ちゃん（萩本欽一さん）。
それを聞いた時に（ああ、勢いで解散と言っちゃったんじゃないのかなァ）と思っていましたが、案の定。


残念でしたよ。


今回のＷＢＣで盛り返したものの、ここ数年の野球人気の凋落ぶりは目を覆わんばかりのものがありましたから。
そんな中での欽ちゃん球団の発足。話題性十分の上に、欽ちゃんご本人による楽しいマイクパフォーマンス。
欽ちゃんに会いに行くのか、野球を、チームを応援に行くのか・・・みたいなところがあったのでしょうけど、でもとにかく人気がある。人が入る。


『欽ちゃん球団・ゴールデンゴールズの試合に、１万５千人の観客！』

オイオイ！楽天の二軍の試合よりも一ケタ多いよ！（苦笑）


チーム作りもしっかりしているみたいだし、これはある意味、野球界の救世主か？なんて気もしていました。


それが、急転直下の『解散』騒動。なにもそこまでしなくても・・・とは思いましたが、でもずっと以前、欽ちゃんが週に何本もレギュラーを持っていた人気絶頂の頃にも、突然、

「番組を辞めます！」

と言った人ですから。
とにかく自分が『こう！』と思ったら周りとは関係無しに突っ走る人ですからね。
ああ、またか・・・って感じでした。


でも前回と違う所は、反響が大きかった所。


昔の番組でも、素人さんからのネタを使って上手に番組を作り上げた人ですし、また浅草出身の方ですので、ファンを、お客さんを大事にする人だと思います。

そんな人が、これだけのファンの声を無視することは出来ないだろう、と思っていました。
その結果が今回の『辞めるの止めた！』に繋がったのでしょう。


ずいぶん身勝手な人だなァ、という見方も出来ます。
子どもじゃあるまいし、と。


芸人さんとしてはもちろん非常にシビアで、お笑いにも厳しい人ですが、でもアノ人って、基本的には子どもなんじゃないのかな？という気がします。
ユニフォームを着て嬉しそうにはしゃぐ姿を見ていると、そんな風に思います。


大好きな野球の人気が下がり始めた。どうしようか？？
そうだ！自分で野球チームを作っちゃおう！！

そんなノリで始めたんじゃないんですかね。
『何故かって？・・・野球が好きだから』。ただそれだけのために。



某・日○レの『愛は地球を救う！２４時間テレビ』を始めたのも欽ちゃんでしたよね。
あれもたぶん、

「手助けが必要な人が居る。お気の毒な人がいる。それじゃ、我々でなんとかしよう！テレビで募金を呼びかけてみようよ！」

みたいな。

そんな素直な・単純な気持ちが人々を集め、欽ちゃんが芸能界の一線から身を引いた後も、今までずっと続いている理由になっていると思います。



野茂さんや伊良部さん、マック鈴木さん、佐野（重樹）さんなどが共同出資してアメリカ・独立リーグのチーム（独立リーグ・ノース・イーストリーグのエルマイラ）を所有していました。
また日本ではNOMOベースボールクラブなどもあります。
このようにして、現役の選手や元プロ野球の選手が後進のために道を用意しています。
素晴らしい事です。が、ある意味当然と言えば当然です。


そんな中での、プロ野球界とはほとんど無縁の欽ちゃんが作った野球チーム。

欽ちゃんが好きな人もいれば、嫌いな人も居る。それは当然です。
でも、こと野球界から見たら、今回の選択は間違い無く良い選択だったと思います。