一昨日は大幅に記録更新をしたコロナウイルス感染者数といきなりの寒波。人智の及ばぬことはあるとは知りつつ、もうなす術もなしといった状況である。今更ながらに去年の今頃はクリスマス、餅つき、お正月と浮かれた気分で過ごしていたんだなぁと思い返している。
三年ぶりで訪れる予定だった大阪の従妹との再会も先送りし、今年のお正月はどこへも行かずに静かに過ごすしかない。お餅はネットで注文することにし、例年通り籠清のかまぼこも発注済み。先日、八王子に出た時に塩漬けの数の子も買ってきたが、いまいちお正月を迎えるという心の弾みがない。先ほど従妹からお正月用にと自分で作ったごまめ、丹波の黒豆のビン詰め、小布施の栗きんとんなどが届いた。85歳になってもデパートへ行って材料を仕込み、自分で調理して送ってくれる、その元気さに頭が下がる。お礼の電話を入れて少しおしゃべりをしたが、「外に行って食事ができないのがつまらない」と愚痴っていた。高価な食材を買ってきて自宅で食べればいいと思うが、食材の買い物、調理、食べた後の片づけ(鍋や食器の洗浄など)を考えると面倒になるという。レストランに行ってメニューを見て好きなものを選び、座って待っていれば美味しい料理が出てきて、食べ終わったらそのまま何もせずに帰ってこられるという贅沢は、やはり女性にとっては何よりの魅力である。言われてみればその通りであるが、そんなことも改めて考えたこともなかった。
そろそろ年賀状も書かなくてはいけないと思っているが、これまでのように無邪気に「明けましておめでとう」とは書けない気分なので躊躇している。なんて書けばいいのだ。「謹賀新年 健やかな一年でありますように!」にしようか。大晦日までに本屋さんに行ってたくさん本を買い込んで来ようとは思っているが、目の疲れで以前のように楽しめない。歳をとるということはこういうことである。
何もしない贅沢というのもありかもしれないが、かといって一日24時間、寝てばかりもいられない。気合を入れて年賀状を書き始めるとしよう。
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Last updated
2020.12.19 13:22:47