風薫る五月という言葉だけでも気分が爽やかになれそうだが、今日5月1日は朝から小雨が降り続いている。日曜日には息子夫婦が来てくれてトマトの苗を買いにいき、真夏の陽ざしよけのグリーンカーテンのためにプランターに植えてあったゴーヤに少し早いけど網を張ってくれた。5センチほどに伸びた苗には細い弦が出はじめて横に立てている棒に巻き付いている。いつも思うことだが、こんな私が植えても苗たちは健気に育ってくれる。
10本あった川流れは花が咲き始めたので引っこ抜き、トマトの苗6本を植え、スイカの苗1本、カボチャの苗も1本植えた。そういえば3月の初めに友達が持ってきてくれた鳩麦の種を植えておいたのだった。もう芽吹いているはずなのだが、雑草の勢いが強いのと、そもそも鳩麦の草の様子そのものを知らないので見分けがつかない。とりあえず、スギナと毎年見慣れている雑草を抜きながら様子を見るしかない。青シソの小さな苗も勝手に育ってきている。
ゴーヤを6本プランターに植えて陽の当たるガラス戸の前に置き、台所の前には弦インゲンを植えたプランターを置いてある。手を伸ばせばすぐにインゲンが取れるのである。その横にはネギのプランターがある。植木鉢にはしし唐、キュウリ、ナス、パセリを植えた。すごく豊かな気分である。ずいぶん前に、口の悪いおじさんが「大百姓か?」と笑っていたことを思い出す。
ここまでやってもらうと、いつ夏が来ても大丈夫であるが、これからは毎日が雑草との戦いでもある。一度でも庭に下りたからには最低20本は雑草を抜くのをノルマにしている。そしてもうしばらくすると、毎日水をやらなければならない。
日曜の午後に「最後の筍だからもらってほしい」と30本もの筍が届けられた。あちこち電話をして前の畑の人に5本、近所の人に8本と1本、電話をして取りに来てくれた人に4本を振り分け、残りを嫁と二人で皮を剥いて茹でた。これでようやく筍狂騒曲はラストである。いつまでこんなことができるのだろうかと思っている。考えてみれば私ももう75歳の後期高齢者である。
うすうす気がついていたのだが、最近は歩行速度がかなり落ちている。相模湖へ来たばかりの頃は40分くらいで帰ってきていたウォーキングコースなのに、10分以上も遅くなっている。ちょっとショックだった。衰えていくのは当たり前のこととは自覚しているが、現実に直面してみるとかなり落ち込む。息子夫婦との前半ゴールデンウィークは終わった。後半は娘の家族と山形旅行だ。焦るわけではないけど、もう待ったのきかない年齢である。行ける時に行ける所へ行っておこう。
お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2024.05.01 17:07:55