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相模湖の風

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2024.05.04
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相模湖で独り暮らしを初めて17年になる。誰も知らない土地で家族と離れて、どうなることやらと周りの人は心配したが、東京から電車でも1時間半くらいで来られので、毎週末には杉並に住む娘や国立に住む息子が孫たちを連れてきてくれた。何よりも東京に近いこんなところに水と空気の美味しい自然豊かな田舎があると、友人や知人もよく遊びに来てくれた。
 寂しがり屋の知人が「一人でさびしくないか?」と心配してくれたが、一度も東京へ帰りたいと思わなかった。あの頃小学生だった孫たちはすっかり成人して、3人の男の子は社会人となり、残る女の孫娘はまだ大学生だが、もう誰も私を必要としない状況である。
 そして私は後期高齢者となった。独り暮らしもすっかり板につき、地域の中で仲の良い人たちも増えてきて寂しい思いや心細い思いなど無縁である。相模湖へ来る前は娘の家族と同じマンションに住み、ほぼ毎日のように我が家で食事をしていたので、最初の頃は自分独りだけの食事作りに戸惑ったが、今ではそれも当たり前になった。一人の食事に飽きたときは知人に「一緒にご飯食べない?」と電話をすれば、喜んですっ飛んできてくれる。断られたことは一度もない。
 そんな時、いつも独り暮らしの大阪の従妹のことを思う。70代の頃は友達と行き来をして誕生日会や旅行などで、みんなと一緒に外食をする機会もあっただろうが、歳とともに外食の機会も減ってきて、毎日一人で食卓に着いているのかと思うと胸が痛む。経済的には余裕はあるが、家族がいないことと自宅には他人を入れたくないので、私以外は一緒に食事をすることもほとんどないという。365日、自分のためにだけに少しだけ料理を作り、テーブルに並べて独りで食べているのかと想像すると悲しく思う。若い頃は日本国中はもちろんのこと、海外旅行も贅沢に楽しんだらしいが、「やっぱり、貴方の家族と一緒に行ったリンゴ狩りがいちばん楽しかった」と言われると切ない。
 もはや孫たちは自立してそれぞれの生活を営んでいるが、既に55歳を過ぎた娘と息子は時々相模湖まで私の様子をみに来てくれる。昨日も息子夫婦が予告もなしに来たので、三人マージャンをして夕食を食べて帰った。「こんなに遊ぶ家族っていないよねぇ」と笑いながら、「よその家はみんな集まった時どんなことをしているのかしら?」と思った。私にとっては当たり前のことだと思っていたが、よその人には「そんなに大事に思われている貴方ほど幸せな人はいない」といつも羨ましがられる。家族ってありがたいとしみじみと思う今日この頃である。
 そして今日は午後から娘の家に行き、近くに住んでいる孫と一緒に餃子を作って食べ、翌日の朝早くには上山温泉に向かって出かける。娘夫婦が誘ってくれた4年ぶりの温泉旅行である。先のことはわからない。今、自分で自由に動けるうちに存分に楽しんでこよう。





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Last updated  2024.05.04 09:45:39



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