年寄りの楽しみ
娘の家に泊まり、平日の午前中に都内から相模湖へ帰る電車(京王線または中央線)の中は、60~70歳以上の登山姿の人がとても多い。ほとんどは高尾山へ行く人だろうと思われる。グループも多いが、独りで登山をする女性が多いのもちょっと驚く。団塊の世代がほとんど定年を迎えた後、現役で働いている人はどれくらいいるだろう。どこへ行ってもお年寄り(自分の含めて)の姿が目に付く。 昨日、花の好きな友達に誘われて“ところざわのユリ園・市民まつり”に行ってきた。相模湖から国分寺駅で多摩湖線に乗り換えて西武遊園地まで行き、そこから山口線レオライナーで2駅の西部球場駅まで。かつて西武鉄道のテーマパークだったユネスコ村の跡地にできたらしい。そういえば、孫が小さかった頃に恐竜展を観に来たことがあったと、懐かしい思い出に浸った。西武球場駅から3分の小高い丘いっぱいに50種45万株の色とりどりのユリの花が咲き乱れ、息をのむほどの美しさであった。遊歩道をゆっくりと写真を撮りながら歩き、ベンチに座ってお弁当を食べている人を横目に見ながら、「眼福、眼福」と梅雨晴れの1日を楽しんだ。因みに期間は6月2日~7月8日までであるが、今週が一番きれいな時だろう。入園長は1,100円でした。 気をつけてみると、50歳以上と思しき女性のグループが多く、そのほかには結構年配のカップルが多く見られた。年をとってから一緒に出掛ける習慣があるのも、元気で長生きができているからだろう。見知らぬ人達と会話を交わし、近くにあるという菖蒲園の開花状況や、アジサイのきれいな場所などの情報も教えてもらい、私も年寄りの楽しみの仲間入りをしたと実感した。 そういえば去年の今頃は埼玉県の染谷菖蒲園へ行ったのだった。これから先の旅行やお出かけは財力だけでなく体力、脚力も考えたうえで計画していかなくてはならないだろう。「歩けるうちに行っておかないと」と言うのは他人ごとではなく、現実の自分のことかもしれない。