地魚の刺身を堪能しました
３月３０日(水)に、震災後、はじめてみかん園に行ったことは、前に紹介しました。
震災の直後は、東海道線が電力不足で、途中までしか動かなかったのですが、
今は、本数は減ってるかもしれませんが、普通の運行になってました。
みかん園の方も、何ら問題はありませんでした。
まだ原発事故も震災者も渦中も渦中、たいへんな最中ですから、
今回は、電車をつかって行き、ただみかん園の様子を観察しただけ。
しかし、久しぶりに来たからには、真鶴といえば地魚です。
せっかく80キロを出かけてきたわけですから、少し贅沢をしました。
ここまで来て、ただ帰る手はありませんから、
昼食には、地魚の定食を堪能しました。
今回の刺身の盛り合わせです。これで一人前です。
(３月３０日)
今回は、いゃ今回も、今回は特に、お店の人はかなり気張ってくれてます。
１.メジナ、2.アジ、3.ホウボウ、4.ウマズラハギ、5.カレイ、この5品。
その日によって、品物が変わるのが地魚定食です。
今回は、大きなメジナが、ドーンとすえられて、じつに見ごたえがあります。
これだけでも、お腹がいっぱいになりそうですが・・。どうして、どうして。
メジナは、小さい時はクシロと呼ばれてます。
私も子どものころ岩海岸の岸壁や磯辺で、よく釣ったものです。
５品の魚、そのひと品、ひと品が絶品です。
しかしやはり、この豪華さは、お店の心意気のもてなしです。
お店の壁に、めずらしくも面白い写真を見つけました。
この地の昔の写真、ブリ漁を写したものです。
この辺は、岩や米神、真鶴あたりは、むかしブリが大漁に獲れました。
そのころの写真です。
今は回遊コースがかわってしまい、たまにしか獲れず、たった一匹が貴重品です。
今年は、日本海側でブリが大漁とのたよりを聞きます。
この写真は、おそらく半世紀近く前です。
当時、白い泡を引きながら、船べりを水すれすれになるまでブリを満載して、
親船はそんな船を何隻も引いて、岩の港にかえってくるのを見たことがあります。
当時、大きなブリの1本が1200円とか、1500円で買えたんですよ。
今は網をあげるのも、機械で巻き上げているでしょうが、
当時は網を揚げるのもすべて漁師の人力で引き揚げています。
きっとにぎやかで重かったでしょうね。
お店の人とも、今回の震災のことが話題になりました。
現地の漁業関係者も大変なことになっているでしょう。
今回の震災で、この西湘方面も観光客が減少しているそうです。
箱根や熱海、湯河原の温泉地でも、お客さんが減っていると聞きます。
こんなところにも、影響が出ているんですね。
被災者の人たちは、先の見えない苦難を強いられて、一番大変ですが、
だからと言って、まわりの人が気落ちしては、なお問題です。
周辺の私たちなどは、支援で頑張るとともに、普段の生活を回復することこそ、
肝心なことです。
日常の活力を高めてこそ、被災者支援の力を生みだすし、復興の力にもなると思うからです。
まぁ、そんな理屈はともかくとして、地魚が美味しいことは確かです。
うれしい心意気をいただきました。
ただし、たまにですよ、こんな贅沢は。
食事処の「まるなか」のホームページです。
http://www.ryokan-marunaka.co.jp
