ツヅリガとその幼虫・スムシ
みかん園に二ホンミツバチが来て6カ月がたちました。
養蜂にとって秋は、オオスズメバチとスムシが問題でした。
スズメバチの方は、これまで紹介してきましたから、
今回はスムシについて、です。
スムシはミツバチの巣が大好きです。
ミツバチが花粉と一緒に卵を運んできてしまうのでしょうか。
小さな幼虫は、なかなか見つけにくいのですが、
いつの間にか1.5センチくらいの幼虫がいるのを見つけました。
六角形の巣が切れているのは、スムシが食べたためです。
スズメバチ捕獲用のボトルにツヅリガが入っていました。
こうしたツヅリガの幼虫がスムシです。
ツヅリガにもいろいろ種類があるので、これがそうかは分からないのですが。
巣箱の床を掃除していると、スムシを見つけることがあります。
ここには、大きな幼虫と、その左側に小さな幼虫が写っています。
ミツバチが巣の中にいたスムシを、くわえ出したものとおもいます。
スムシの方も、クモの巣状の糸を張って、自らをミツバチから守ろうとしています。
クモの巣状のものはスムシが出した糸で、
こうなるとミツバチもスムシをくわえ出すことが難しくなります。
それでも、ミツバチは巣を守るために、
スムシを巣の外にくわえ出しています。
ミツバチは、巣門の外にスムシをくわえ出して、捨てています。
だいぶ頑張っているあとがみてとれます。
当方も、時々巣箱を掃除してやってるんですが、
それは、ミツバチが古い巣を壊した時に出るゴミが、巣箱の床にたまっているんですね。
これがスムシの繁殖の温床になる場合があるからなんですが。
同時に、今は巣枠につくられたスムシの巣を、クモの巣状の巣を除去するためです。
ある程度なら、ミツバチ自身が巣を掃除しているんですが、
何しろこの時期は、外からはオオスズメバチが襲ってくるし、
同時に内側からはスムシの繁殖してくるとなると、
さすがのミツバチも、劣勢になる場合があります。くたびれちゃうんですね。
当方としても、ミツバチに住み続けてもらうために、少し応援するわけです。
去年の10月9日には、ミツバチが巣箱から逃げ去ってしまうことがありました。
ミツバチが来て1か月半でした。それまで順調にように見えたんですが。
しかしミツバチは内と外からの脅威にさらされていたんですね。
この両面での苦戦に、当方はまったく気がつかなかったんですね。
今回の経験は二度目です。前回の失敗を繰り返さないように、
この秋から晩秋への時期に、二つの宿敵からミツバチが生活を守れるように、
当方としても見立てをしっかりさせて、支援をはかっている次第です。