カテゴリ:最近考えること
HOW的生き方ということについて、もう少し詳しく書くことにします。
HOW的生き方というのは、如何にして生きるかを追求する生き方と前回書きました。これを見るには本屋さんに行けばすぐわかります。「誰でもわかる」シリーズとか、「猿にもわかる」シリーズは、PCとか税金関係という限定されたトピックが多いのですが、最近は、質問力とか、人間力をつける、人をいかにしてひきつけるか、いかにして人を感動させるか、といった書籍が多く出ています。国内の本は比較的精神論的なものが多いのですが、アメリカの本は、非常に具体的で、イラストつき、あるいはその図の描き方まで指導する本が出ています。 例えば、何か願望や理想を持っている人向けに、そのイメージを膨らませるために図を描いて具体的にいろいろなことを考えさせたり、あるいはそれを音楽やナレーションにしたCDを付けて、これを聞けば貴方の潜在意識に入って、願望が叶います、といった種類のもの(これは若い女性向けの恋愛勝ち組のための本が多いです)もあります。こうやって見ると、今の日本はHOW的な志向が花盛りといった感じです。 これは今に限ったものではありません。私は学生の頃(かなり前です・・汗)、カーネギーが書いた本を買いましたが、これはまさにHOWの原点を凝縮した本でした。自分の願望や理想、あるいは欲求をいかに実現させるか、ということだけに焦点を置いた本だからです。私はこのカーネギーの本を一読して、感動で興奮したことを覚えています。このように考えていけば人生はまさに開けるのだ、と思ったのです。今思うと実に単純でした(爆)。 自分で言うのも何ですが、私の唯一のとりえは素直だ、と言うことで(笑)、これはとりえでもあり、大きな欠点でもあります。当時私は、素直にカーネギーの考えを受け入れてしまい、それから何十年もの間、願望実現の仕組みを信じ続けてきたのです。 詳しいことは忘れましたが、カーネギーにしてもナポレオンヒルにしても、この流れの本は、潜在意識が持っている無限の可能性を強調するところから始まります。人間にはもともと神と通じる意識が備わっていて、それは究極の良心であり、自分の心の声(=直感)をまず信じることがスタートです。そして、その潜在意識に向かって、自分の願望や理想、信条を意識的に落とし込んでいくことで、潜在意識が自動的に自分を勝手にリードしてくれるようになる、というのが根本の考え方なのです。この意識的に落とし込んでいくやり方が、人さまざまで、紙に書いて天井に張っておく、ノートに書いて寝る前に読んでみる、あるいは朝起きたらすぐそれを読む、もっとすごくなると、書いたら意図的に忘れてしまうというのもあります(爆)。これらのいろいろなやり方は、それぞれの著者の成功の実体験とセットされているので、その本を読んでいる限り、これに従えば、必ず自分の望むどおりになる、と強い啓示を受けるというのが特色でもあります。私は、何十回とこの啓示を受けました(爆)。 しかし、啓示は啓示で終わってしまいました。その本を読んだ後は確かに感動して、良し、私も、と思うのですが、なかなか継続できないのです。そのうち、それ自体も忘れてしまい、また一つ挫折したときに、違う種類のHOW読本を買って、読んで、また感激しては・・という繰り返しが今までの私だったのです。お恥ずかしい話しですが、これらの本を買って、是非実現させたい、と思った事柄は、自分の記憶にすらないのです(滝汗)。10年間もトライし続けた税理士試験にいたっては、何の役にもたちませんでした(爆)。 何故約に立たなかったのか、それは・・物事の根本を問うという視野がなかったからだと思います。明日に続きます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
March 13, 2006 05:33:49 PM
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