ナショナル RQ-552 音のMAC
地元の粗大ごみ置き場に古いラジカセが捨ててあったのでつい持って帰ってしまった。それがこれです。ナショナル RQ-552 音のMACいやぁ、懐かしいなぁ・・・・・・私が中学生の頃の製品です。ラジオ位鳴れば良いかな?とか思っていたらテープレコーダーを含め完動品。40年前のテープレコーダーのゴムベルトが朽ちてないという奇跡のような上物であった。ちなみにMACというと、アップルのコンピューターを想像する方も多いと思うがこちらの方が先です。私的にはMACといえばラジカセなのだ。ちなみにナショナルのビデオはマックロードだった。(笑)ちなみにネットで拾った当時のラジカセカタログ。私は右の丸で囲んだ「MAC18」というラジカセを持っていた。このラジカセ3万円もするが、当時としては廉価であった。(現在3万円だせば結構なオーディオ機器が買える)大口径18cmスピーカーが売りだがそれ以外はホントに基本性能しかなかった。それに対して、今回ゲットしたのは左下のモデル。当時の価格で39800円高級機である。さて、その機能を見てみよう。まずは、短波が聴ける3バンドラジオ現在、短波の聴ける機器は少ないが4-12Mhzをカバーしていて、世界のかなりの放送を受信できる。次に、スパイ映画に出てきそうな5ウエイワイヤレスマイク。内蔵マイクとして機能するほか、テープの音をトランスミッターとして送信できたり取り出してワイヤレスマイクとしても機能する。当時の中学生にとっては喉から手が出るほどの最新鋭のマイクだったのだ。スピーカーの中心に銀色の丸いのがお分かりだろうか?これはダブルコーンスピーカーといってスピーカーの主のコーン紙(音の出る部分)に加えて、高域専用のコーンを備えているのだ。このおかげで、通常のスピーカーよりも綺麗な高域が鳴るのである。ミュージックセンサー搭載。録音テープの無音部分を探しだしてそこで止まるという機能。カセットテープの時代は選曲も大変だったのだ。分かる人なら分かるが、当時のラジカセで選曲装置といえばシャープのAPSSを想像するかもしれない。しかし、本機はAPSSよりも早い時期に実用化したまさに最新の機能であった。高級機の証 ダイヤルライトだからどうしたという機能だがボタンを押すと、ラジオのスケール(選曲面)に明かりが灯る。夜、部屋の電気を消してラジオの深夜放送を聴くには重宝する機能なのだがこの機能が搭載されているのは高級機だけなのだ。ちなみに当時、多くの方がラジカセを改造して電球を仕込んだと思う。私もやった。(笑)マイクミキシング専用ボリューム当時、マイクミキシングできる機器は多かったが専用ボリュームが付いているものは少なかった。ラジオやテープの音に合わせてマイクで歌えるというものNSBクリスタル専用端子ここに専用クリスタルを挿せるようになっていて特定の周波数を選曲なしで聴けるというもの。このクリスタルが高価で当時でも1万を超えていたような気がする。本物を見た事がない。と、まぁ、当時としても考えうるすべて機能を詰め込んだようなラジカセだったのだ。欲しかったんだよなぁ・・・これ。まさか、40年後に手に入るとは・・・・感無量とはこのことです。ちなみに、音はと言うと、かなり良い。もちろん、最近のドンシャリではないが自然な音である。FMラジオなんかかなり良く鳴ります。古き好き、熱い時代のラジカセ。思わず青春が蘇ってきそうです。(笑)