告白 湊かなえ/著 双葉社
湊かなえの『告白』です。昨年の夏の発売以来、じわりじわりとセールスを伸ばし、書店お薦めとなったこの作品。やっと読む機会を作ることが出来ました。非常に読みやすく、わかりやすい文章であっと言う間に読めてしまいます。さて・・・第一章を読み終えたときには、驚愕のラストに「えぇー・・・」という声をあげてしまいました。我が子を自分の教え子に殺された女性教師の復讐は・・・まさに生き地獄。こう来るかぁ・・・という感じです。この手の作品はよく読むのですが、多少、後味の悪さを感じながらも、楽しめてしまいます。お薦めの作品です。我が子を校内で亡くした女性教師が、終業式のHRで犯人である少年を指し示す。ひとつの事件をモノローグ形式で「級友」「犯人」「犯人の家族」から、それぞれ語らせ真相に迫る。選考委員全員を唸らせた新人離れした圧倒的な筆力と、伏線が鏤められた緻密な構成力は、デビュー作とは思えぬ完成度である。<内容紹介より>Novels♪リンク