チェンジ ザ ワールド
今日、飲食店さんに「この商品、うちの店のラベルに張り替えたいんやけど?」と言われました。要するに、蔵元さんの住所やメッセージの書かれてあるラベルから飲食店さんの名前の書いてあるラベルに張り替えても構わないか?ということなんですが僕は「それは出来ません」と答えました。確かに店のラベルに張り替えれば、飲食店さん側からすればカッコ良いし、そのお店を愛してるお客さん達はその商品を頻繁にご注文するでしょう。しかし、それで良いのでしょうか?その商品には酒蔵さんが、これが一番と考えたラベルが貼られている訳で、その商品を開発するために血がにじむ程の御苦労をされているはずです。そのような思いが詰まった商品のラベルを張り替えるという事は商品が、飲食店さんから常連さん達だけの往復になるだけでなくお酒の世界への繋がりが絶たれてしまうと共にお酒の個性まで消えてしまうような気がします。通常のラベルのままだと飲食店さんからお客さん、そしてその味とコンセプトに感動された方は、蔵見学をして造り手と飲み手の熱いお付き合いに発展する可能性すらあると思うのです。そのお客さんは、これからその商品の文化を含めた素晴らしさを、まだその素晴らしさに巡り会っていない方々に伝えてくれることでしょう。こんな素晴らしいお酒の縁を絶ってしまうのは、僕には忍びないです。それらを踏まえて話してみました。飲食店さんも含めた僕達は、ただお酒を売るだけではなく、文化も継承していると思うのです。長野県の宮坂醸造より2月4日「真澄 純米吟醸 あらばしり」入荷予定です!720ml 1512円税込み 1800ml 3014円税込み