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テーマ:☆詩を書きましょう☆(8524)
カテゴリ:アジアンドリーム
ブログの仲間の女性が、季節の彼岸花にこと寄せて、イメージは浅川マキの『港の彼岸花』を挙げられていた。
白い花なら 百合の花 黄色い花なら 菊の花 哀しい恋なら 何の花 真赤な港の 彼岸花 ‥‥ 今日も来るかと 待ちわびて 今日も来ないと あきらめた 夢にみるたび ふるさとは 日毎夜毎に遠くなる そこで、余輩に浮んできたのは昔口ずさんだあまりにも古い歌謡曲(長崎物語)。 両歌には何やら似通ったところがあるのに気づく。 赤い花なら曼珠沙華 阿蘭陀屋敷に雨が降る 濡れて泣いてる じゃがたらお春 未練な出船の ああ鐘が鳴る ララ 鐘が鳴る ブログ仲間から早速、「じゃがたらお春」って、何ですかとの問いがあり、ハタと困まった。女人は年の功か女の功で、お春は混血の少女の物語だと知っていたが、じゃがたらについてはあいまいであった。 ホームページから引用すれば、お春の父はイタリア人航海士。 寛永6年(1639)の混血児追放で、15歳 のとき母姉とともにジャカルタに流される。 幼な馴染のおたつにあてた 「あら日本恋しや、ゆかしや 見たや」 のジャカルタからの文は有名とか。 じゃがたらとはジャカルタのことで、こんな江戸時代の国際環境が生んだ悲劇なのだ。 曼珠沙華は見かけの華やかさとは違って、どうも儚さや悲しい想いを秘めた花でもある。そんな想いの俳句も添えておこう。 むらがりていよいよ寂しひがんばな(日野草城) 曼珠沙華抱くほどとれど母恋し(中村汀女) 父若く我いとけなく曼珠沙華(中村汀女) 曼珠沙華さいてここが私の寝るところ(山頭火) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005年10月06日 10時55分13秒
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