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淀風庵の酒詩歌日記

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2006年06月20日
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カテゴリ:酒本

 私がが東京に長年住んでた間に売り出した中島らもとはまったく接点がなく、興味を抱くこともなかった。ところが、社員T君にオダサクの本を貸したら、お返しに『せんべろ探偵が行く』という、らも、マネージャー、編集者など中年男が繰り広げる酔いどれ紀行本を貸してくれた。

  最近、テレビのワイドショーや討論番組で論客として注目を集めている『にっぽん蔵々紀行』の著者、勝谷誠彦と、らもは同じ灘高出身だったんだ。(らもが8年先輩)
 よりにもよってというか、さすが酒処というか、酒どっぷりの作家を輩出しているもんだ。

  1軒の飲み屋で千円までの予算でべろべろに酔おうという趣旨の、ビンバーでマイナーな企画もので、当然、見栄や外見などくそっくらえで、それが可能な安酒屋や立ち呑みが照準となるのである。
 
 その酒場での談議がこの本の中心をなすものであるが、酒の品質などもほとんど問うことはなく、呑んで食ってへべれけになって路上に伏すこともあったりする。
 話の内容といえば、とぼけたやり取りであったり、野次喜多並にかみ合わなかったり、酔いにまかせた暴言も飛び出すような具合である。
 
  関西では新世界のやまと屋に始まり、阿倍野の明治屋、神戸新開地の三冠王、その他京橋の立ち呑み屋、そして東京、横浜、博多、広島、福山、金沢などにも足を延ばしている。

  なお、全編を通して、この時期の中島らもはかなり酒に弱くなっており、話は精彩に欠く感じが漂ってくるが、各章末のらも自身によるコラムには、酒にまつわる彼の経験がいろいろ軽妙に紹介されている。

  全体的にはとりとめもない印象が強いが、このような酒の愉しみ方もあってよいし、それを出来るのも飾らぬ価値観から来るものであろう。






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最終更新日  2006年06月21日 22時38分36秒
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