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テーマ:今日の出来事(292090)
カテゴリ:あした元気にな~れ
今日は敬老の日であるが、50歳を目前に逝った父の命日にあたる。妹3人と墓参りとお寺、実家でのお勤め、そして老人ホームに母を訪ねる。
母は我等子供の顔、名前はしっかり覚えてくれているが、耳が遠く、話す声も小さくなっている。ほとんど横になっている状態、手を握れば静かに喜んでくれている小さい姿に、涙が出そう。 同居の老婆が、おじさん、おじさんと盛んに声をかけてくる。知り合いが見舞いに来てくれていると思い込んでいるらしく、握手をして見送ってくれる。少しは心のお役に立ったのだろうか。 みんなみんな歳を重ねてゆく。子供の頃からある、菩提寺の百日紅はますます枝を広げ、花を咲かせ、花絨毯があざやか。 寺の近くにある子供時代に住んだ借家を見るも廃屋として捨て置かれている。 老人ホームのすぐ近くに、明治・大正・昭和にわたり歌壇界を率いた佐佐木信綱氏の生家(鈴鹿市石薬師、6歳まで住む)があり、隣接して記念館があったので、参観する。 「歌は心の花である」という文字が印象的である。広く深く、おのがじしに(個性的に)という理念を表すようだ。 氏は6歳にして短歌を詠み、13歳の最年少で東京帝大に入学、25歳時に唱歌『夏は来ぬ』を作詩、54歳のとき『校本万葉集』を刊行して国文学者としての地位をきずくいている。 万葉集の訳書も英語(Ten thousand poems)、ロシア語、中国語など意欲的に行なっているのはすごい。 なお、孫の幸綱氏は大の酒好きで、俵万智さんの師匠であるが、歌壇を引き継ぎ、早大教授である。 「喉深く熱酣の酒落としつつ腹に沁みゆくまでのしばらく」(幸綱) 写真左:佐佐木信綱生家 中:信綱記念館 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年09月19日 00時04分26秒
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