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カテゴリ:笑いすごそう
東京には東北人が多く、家の近所で2人と付き合った経験がある。いかにも田舎出の婆さんと新婚の奥さんへの対応には家人も困っていた。
太った婆さんは、もう何年も在京してるはずだが、相手に伝わるように努めるでもなく、故郷のなまりでずらずらとよくしゃべる。何度も聞き直すのも面倒で、聞き流すしかない。当然、深い付き合いは難しく、終いにはカネを貸してくれと迫るなどがあって疎遠になってしまった。東北のどちらの出身かは分らずじまいであった。 この婆さんによって、東北では寒さのためあまり口を開けずに話すのでズーズー弁が生れたんだと悟った。 階下には山形から来たばかりの新婚さんが住んでいたが、とても奥さんとはいえる柄ではなく、農家出の肉付きのいい「若かかあ」であった(失礼)。自分のことを「おれ」、旦那なのことは「おやじ」と称し、それも処かまわず大きな声で「おやじがよう」云々としゃべるので、こちらが恥ずかしくなって制するが、それこそ「なんでえ」という感じである。悪気はない人なので、子供が出来てからも付き合いが続いた。 このかかあからは、広い田んぼで暮らすには、大きな声が求められるということを悟った。 当時、東北弁の劣等感などどこ吹く風、たくましい「かかあ」が風を切って大東京で暮らしているんだと思ったずら。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年02月13日 23時39分55秒
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