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テーマ:本のある暮らし(3300)
カテゴリ:詩情俳趣
今日が漱石忌。1916年(大正5年)50歳で亡くなっているから、今から思えば若い逝去だった。
『坂の上の雲の』のNHK放送にからんで、大学同級の正岡子規との交友が「ヒストリア」で紹介されていたが、病床にある子規を漱石は英国からの手紙などで励ましていた。これへの返礼で子規は「君の手紙で西洋に行ったような気になり愉快でたまらない」と記している。 また、俳人の坪内捻典が書いた『俳人漱石』は漱石、子規と捻典の3者が漱石の俳句について膝を交えて語り合う内容のものだが、漱石の詠った2500句のうち100句が取り上げられている。 俳句に関しては師匠格の子規は厳しく評したりしているが、漱石の句にはやはりユーモアや言葉遊びにあふれているものが多い。 酒の俳句では菊酒を詠んだものが目立つが、これも漱石が修善寺で死にかけたて療養中に、女性?が菊花を飾ってくれたことが忘れられないせいか。 お立ちやるかお立ちやれ新酒菊の花 憂ひあらば此酒に酔へ菊の主 黄菊白菊酒中の天地貧ならず http://www.h6.dion.ne.jp/~jofuan/myhaiku_013.htm なお、子規がカリエスで亡くなって3年後に漱石は『我輩は猫である』を書いて、俳人から小説家への道に入る。 それにしても、『坂の上の雲』で子規を演じている俳優、上手い。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年12月09日 18時59分36秒
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