|
カテゴリ:物の見方考え方
昭和20年3月の大阪大空襲で飛田遊郭は全焼したと、織田作賞佳作受賞の増井英さん『非行老人』にあった。
これは13日の第一回大空襲でのことであり、新世界に住んでいた増井さんが子ども時代から娼妓に可愛がられてよく遊んだ飛田遊郭界隈が消えてしまったわけで、当時、学徒動員中で枚方にいたそうだが寂しい思いがしたことだろう。 そういえば、野坂昭如の『娼婦焼身』は、東京の吉原遊郭の娼妓が20年3月10日の大空襲に遭遇して亡くなった悲しい話である。この戦時に遊郭は営業していたのだ。吉原の娼妓だけで400人近い犠牲者が出たが、戦意向上のためにと3カ月で再興されたという。 多くの兵士が戦地で無残に散っていく中、また国内も厳しい戦況下、軍部は何を考えてたんだよ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010年03月15日 21時52分23秒
コメント(0) | コメントを書く
[物の見方考え方] カテゴリの最新記事
|
|