|
カテゴリ:織田作之助
藤沢桓夫『回想の大阪文学』を梅田の古本店で入手。
明治~昭和に活躍した大阪の文人について、大阪府なにわ塾で藤沢桓夫が語ったことを、コーディネーターの杉山平一さん等が編纂したものだ。大阪文学の全体像が分かって面白い貴重な文献だ。 大阪文壇物には同じ筆者の『大阪自叙伝』『私の大阪』があり、大谷晃一の『大阪学文学編』があるが、藤沢が生で講義した本書が生き生きとした息遣いが感じられて楽しい。このとき、80歳近かったが、記憶力の良さが一層、語りを盛り上げている。 一般には知られない作家が大大阪にはいかに多かったことか。藤沢がいて、織田作が育ち、戦後は司馬遼太郎が大阪に留まって書いた。織田作については10数ページに亘って述べられている。 紹介されている近松秋江の情痴小説の傑作『青草』は読んでみたい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011年02月13日 20時05分58秒
コメント(0) | コメントを書く
[織田作之助] カテゴリの最新記事
|
|