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カテゴリ:生涯青春
なぜ今どき、佐藤紅緑の『ああ玉杯に花うけて』かといえば、酒の詩歌集としてこの一高寮歌を挙げておきながら、本書を読んだことがなかったのが、たまたま天牛書店で超廉価(150円)で入手できたため、読んだ次第。
元々「少年倶楽部」に昭和2~3年に連載されたもので、浦和中学の悪がきどもを交えての、いたずら、喧嘩、野球大会、弁論大会と多感な少年達の繰り広げる葛藤を通しての友愛物語である。 貧富、学歴、身分の違う少年に熱血先生や先輩が肌身になって啓蒙してゆくなかで、少年たちも成長してゆくが、当時の少年読者たちは我が身のように血を湧かせたことだろう。 野球の練習風景や対抗試合の状況説明は、当時とは思えないリアルさだ。 後日談のごとく、筆者は三人が努力して一高に入学したと後書きする。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011年02月27日 21時46分54秒
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