国立ロシア美術館展
今日は、映画「ONCE ダブリンの街角で」と「国立ロシア美術館展」の鑑賞に行って来ました。 *まずは、サントリーミュージアム[天保山]で開催されている「国立ロシア美術館展」から。この展覧会は、昨年から今年にかけ約1年間、東京→金沢→愛媛→大阪→東京と巡回しています。たまたま、昨年5月、私が東京・上野の東京国立博物館・「レオナルド・ダ・ヴィンチ-天才の実像展」(19.5.20ブログ)に行った際、同じく上野にある東京都美術館で、この展覧会が開催されていました。その時に、「これ、大阪に巡回して来たら絶対に観に行こう!」と思っていたのですが、時間が経つにつれ、段々と興味が薄れてきて・・・ようやくこちらに来た時には、「ロシア美術のみの展示ってどうなの???行くのどうしようかな・・・」という想いが、むくむく。。。しか~し行かれた方々のレビューを読んでいると、多くの方が「良かった」と書いておられ、結局、今年最初の美術鑑賞として、本日、行くことに決めたのでしたで、行った全体的な感想ですが、私も皆さんと同じく「行って良かったぁ~」 *館内は、三が日だからか、結構、混んでいました。しかも子供連れの方が多く、ざわざわとしていて、最初は、なかなか落ち着いて鑑賞できませんでしたけれど、途中から、展示されているロシア美術の素晴らしさに周りのことなど全然気にならない位にのめり込んで鑑賞してしまいました。印象に残った作品・気に入った作品・見とれてしまった作品が、たくさんあり過ぎて、どれをここに書こうか、本当に悩んでしまうのですが、気に入った画家の一番を挙げるとすると、やはり、イリヤ・レーピンさんですね。彼のどの絵からも感じられる、あの柔らかさ・親しみやすさが好きですそれから、イヴァン・アイヴァゾフスキーさんのコーナーには圧倒されました。《月夜》の絵から醸し出されている“凛”とした感じ、《アイヤ岬の嵐》の自然の驚異感、たった9時間で書き上げたとは思えない完成度の《天地創造》、《穏やかな海岸、凪》の色の美しさ、に鑑賞し終えるのにすごく時間がかかってしまいました。あとあと、カルル・レモフさんの子供たちシリーズとか、ヘンリク・シェミラツキさんの《マルタとマリアの家のキリスト》とか、イヴァン・シーシキンさんの自然(植物・樹木)の絵とか、イサーク・レヴィタンさんの絵とか・・・思うことや気に入った作品がありすぎて、画家さんの名前の羅列だけになってしまいホント、スミマセンあと、笑ったのがウラジーミル・ボロヴィコフスキーさんの《マルタ・アルベネワの肖像》です「眉毛、太っ」 *それから、展示の中には、ロシア庶民の貧困の現実を描いた作品が数点あったのですが、それを鑑賞しながら、昨年9月に鑑賞した「ロシア皇帝の至宝展」(19.9.17ブログ)のことを思い出していました。貴族が、あんなにド派手な金・宝石で自分達を飾り立てていた、その裏で、庶民はどうしようもない貧困に苦しんでいたと思うと、貴族とか、王族とか、宗教家とか、為政者って何なんだろうなって思いました *観終わった後、1階に下りたら、すごい行列が出来ていました。なんの行列なのかなと思ったら展覧会入場待ちの人でした私が入場した時には、こんな行列はできていなかったので、皆がお昼ご飯を食べている時間に鑑賞しておいてヨカッタァ~ *お土産には、結局、また図録を購入してしまいました・・・(ミニパンフも売っていたのですが、気に入った絵がありすぎちゃったんだもん。)また、私の本棚たちに怒られてしまいそうです(折角、年末に読まなくなった本を二十冊位、古本屋に売りに行き、少しスッキリした所なのにね)国立ロシア美術館展 ~1/14サントリーミュージアム[天保山] HP