去った一週間ほど前RICOHと統合されるとの発表があったばかりのPENTAXですが、このメーカーはカメラに対する得意分野、と言うかお家芸と言えるものがあります。
一つは桜上水もフリーページ内でさんざん言ってきた『小型化』なんですが、実はPENTAXにはもう一つ、いわば裏お家芸と言うべき技術が存在します。それは・・・ そう、カラーバリエーションです。 以前エントリーしたAUTO110でもカラバリとしてマロンカラーがあったように、一見飛び道具のような突飛なカラーバリエーション機をリリースするのがPENTAXの裏お家芸です。最近は”モデル末期に出すテコ入れ策”みたいな使われ方もしていましたが以前は旗艦モデルにしか採用せず、その最高峰であったバケペン(化け物ペンタックスの略)ことPENTAX6×7IIの”EF58お召し列車色”バージョンは今でもやや天文学的な高値で取引されています。 そしてK-xやK-rの100色カラーバリエーションのような完全に開き直った例もあり、最近は裏お家芸であるカラバリが表のお家芸になりつつあるのは何とも皮肉なことです。”デジカメはある程度以上は小型化できない”のと”エンジニアプラスティック全盛期であるためカラバリを展開するのが容易”という二つの事象と決して無関係でもないこの展開、今後はPENTAXの主流となっていくのでしょうか? 話がずいぶん横道にそれましたが^^; 今日の話題はこれ。 PENTAX645Dの漆塗りバージョンです。 会津塗りという漆塗りの技法を使った外装で纏め上げたこの645D、実は発表しただけで具体的に何台限定とかは今のところ一切公表されていません。しかし職人がイチから塗りこんでいくこの外装、それほど台数を用意できるとも思えませんので多分100台前後になると思われます。 かつてはボディの”黒塗り”でさえ特別仕様な時代がありました。当時の黒塗りボディを手にとってみますとひんやりとした刺々しい金属感を黒塗りでやさしく上手に包みこむその質感にエクスタシーさえ感じます。 (桜上水は黒皮病ではありませんよ!!^^; ・・・・・・たぶん) ただでさえ電子部品とプラスティックの塊であるデジタルカメラに果たしてどのくらい漆塗りによる”暖かさ”が付加するかどうかはわかりませんが期待していいんじゃないでしょうか。 欲を言えば、K-rのような普及機にも”手塗りの質感”を追及した機種があっても良いのではないかと思います。そうなったら桜上水手持ちのK-7を売り飛ばしてでも手に入れるかもしれませんが^^; (追記) このエントリーをするにあたって6×7IIの”EF58-60カラー(お召し列車カラー)”の画像を探してみたのですが流石にありませんねぇ^^; 桜上水の記憶が正しければ当時限定100台以下で普通の6×7IIの2倍か3倍のプライスが付いてた筈ですからメチャクチャ希少なのかも (追記:2011/07/15) よくよく記事を見返してみましたらどうやら期間限定受付(7月20日~9月20日)、納期は約四ヶ月、店頭価格は120万ほどになるそうです。 現時点で”デジタルカメラは一生ものにはならない”以上、この予約販売にどのくらいの人が応じるかは微妙ですねー。 ”カメラの何処にどのくらいの資金をつぎ込めるか”、その人の矜持が問われるお買い物ですねこれは。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011/07/15 07:44:42 PM
コメント(0) | コメントを書く
[] カテゴリの最新記事
|