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カテゴリ:論述
「国文学史 平安朝篇」 藤岡の国文学史研究の方法は、 文学の生成と変遷を考えるに当たり、社会学、風俗民俗学 宗教史、美学、倫理学など、文化的条件を視野に入れ、 正確豊富な資料に基づき、科学的態度と、 すぐれた鑑賞力をもって文学的価値を明らかにしている。 藤岡の独特の格調高い文章は、 「評者みずからして平安朝の一人になりて、以てその時代を見る」に 記述されている様に、平安朝の時代背景をあらゆる面を考慮し、 理念が先行する文学史の具体性を回復した。文学史を研究する場合、 己の感情や想いを全く除外し分析しても、 それはデータ照合のようにも感じる。 資料は重要ではあるが、それをどう読み解くかが研究者であり、 藤岡のこうした方法が日本美術史研究の成果にも繋がる。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011.02.18 16:26:20
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