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カテゴリ:現代詩
真っ白な気持ちで純粋にあなたを愛していたのに ある日、突然に私の首は落とされた。 まだ、しがみついていられたかも知れないのに 大した風も吹いていないのに 私の首は音も無く落ちた。 そして、 あなたは落ちた私の首の上を平気で歩いた。 私の首は雨に打たれて茶色く朽ち果てた。 あなたは、そうやって 花が咲けば手折り、甚振りながら首を落とし踏みつけ 新芽が清らかに伸びればあっさりと摘み取る。 私のまっすぐな情熱を暗黒の闇に変えるあなたが なにゆえに真っ当面をして春に立っているのだろう。 「落ち椿には用はない。汚いだけじゃないか‥」 あなたの薄笑いは、落ちた椿を見下ろしながらそう言っている。 にほんブログ村 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2013.04.06 12:14:14
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