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カテゴリ:緑仙の日々是好日
◇「その後、具合はどうお?」と‥S女史がひょっこりやって来た。 ◇「これ、ちょっとだけど今朝裏庭で摘んできたから食べてね。」 ◆「わぁ、嬉しい〜取りあえずお茶でも飲んでいって‥」と‥私。 ◇「そんな時間無いのよ。 今からお葬式の手伝い行かなくちゃ‥ 今年になって町内会での葬式が4つ‥ 私もダンスサークルに行っていないのよ。」とS女史。 ◆「Sさんの住んでる辺りはお葬式の手伝いはご近所がするのね。」 ◇「うん、田舎だから‥ うちもお爺さんが亡くなった時に手伝ってもらっているから 町内で葬式ができたら手伝わない訳にはいかないんだ〜 連休で孫が遊びに来ているのに 葬式はなんやかんや面倒くさい‥三日間も手伝うんだよ。 ちょっと嫌になってくるよ。 まぁ兎に角、お大事に‥食べてね!!」と‥S女史は慌ただしく車を走らせた。 いつも元気で世話好きのS女史。 言葉は少々荒っぽいけれど情のある人である。 S女史は、いつもこう言うのが口癖だ。 ◇「お金は掛けられないけれど、気は心だから‥」 「気は心」 そうね‥「気は心」心が通じなくてはね。 きっと、遠回りをして我が家に立ち寄ってくれたのだろう。 摘み立ての「蕗の薹」は可愛らしい‥ 食べないで飾っておこうかしら‥ しばらく経って 庭に出るとジョウロの中にバラの花が数本入っていた。 S女史にメールをすると <5〜6本失敬してきたバラバラのバラでごめんね。>と返信が届いた。 そのメールの内容を見て私は可笑しくなった。 春をありがとう‥ にほんブログ村 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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