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カテゴリ:物書き
直径2センチくらいの穴が表の庭のあちこちに開いている。 特に、八重桜の樹の下あたりには いくつもいくつも穴が開いている。 モッコクの樹の下にも今年は穴が開いていた。 これは、 蝉の幼虫が暮らしていた穴である。 そして、穴から這い出て羽化して 銀木犀の木の葉の裏からこっそりと旅立つ。 旅立つと言っても隣の木ではあるが‥ 夏の間、八重桜の木で縁を共にしている蝉。 このところ、蟬時雨が耳障りに感じるくらいに鳴いている。 それは、秋が近い証拠である。 足元を見ると 蝉が土の上にいた。 もう動けない蝉‥ 土の中から生まれ木の葉の陰で羽をつけて 鳴いて鳴いて伴侶を見つけて子孫を残し死んでゆく蝉。 また、一歩、歩くと 今度は蝉が転がって蟻がたかっていた。 蟻は忙しそうに獲物となるものを 見つけてはセッセと住処へと運んでゆく。 それは、昆虫の死骸であったり、食べ物の残りカスであったり 葉っぱであったりと、それはそれは、休むことなく働いているようだ。 蟻も複数の種類が我が家に勝手に住んでいる。 夏のうちにイッパイ働き、ひっそりと冬を越すのだろう。 その他にも 蚯蚓、蝗、蜘蛛、蛾、蛞蝓、蝶々、蜻蛉、そして嫌〜な蚊‥ あっ、家の中なので忘れていました。 たまに、蜚蠊‥ 夏は虫偏の付く小さなもの達が 我が家で拠点に生計を立てている。 活動する季節、夏 みんな、みんな生きているんだ〜って自分をちゃんと主張して生きている。 にほんブログ村 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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