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カテゴリ:おまけのブログ
「よお久しぶり元気かぁ〜」 一年ぶりぐらいかしら 千葉の〇〇市に住んでいる Sさんからの電話 「もう10年になるなぁ〜」 「今、何してるの? 奥さんは、元気になった?」 Sさんは、千葉県で 私は、茨城県で被災した。 「節目の10年だから 少しは千葉とか茨城とかの あの日の事を 放送してくれると 思ったら、また無視されたって思ったよ」 「そうね‥東北三県が主役なのは 10年経っても変わらないね。」 「俺んとこも液状化で凄かったし 知っての通り、俺んちは全壊なのになぁ〜」 「そうよ、千葉も茨城も被害が大きいのに 毎度、忘れられているね〜」 千葉のSさんは 地震の当初から 「千葉と茨城は放送されない」と言って 嘆いていた。 大きな災害があると 被害が甚大だったところしかTVでは 取り上げられない。 S さんの家は液状化現象で家が傾き 住めなくなって「全壊」と診断された。 奥様は、それが原因で鬱病になり 長い間、入院していた。 岩手、宮城、福島が クローズアップされているけれど 太平洋沿岸の地域は どこも津波や液状化、地盤沈下で 震度も6〜7だった。 「そりゃあ、福島は可哀想だよ。 地震と津波と原発だから。 でも、俺んとこだって マンホールキノコだらけで 黒い水がピュっピュっと吹き出して 地割れして この世の世界じゃなかったよ。」 「私のところも同じようなものよ。 塀はバタバタ倒れるし、ライフラインは 途絶えてしまったし、 線路もグニャグニャになってしまったし‥」 世間から相手にされていないって思いが この10年の年月の間、 ずっと心の奥に引っかかっている。 振り向いてくれないのは 些か、寂しいと言うか悲しいものだ。 昨日のTVの「東日本大震災犠牲者」の追悼式典を 見ていて、あれって思った事があった。 令和3年の3月なのに 今上天皇皇后両陛下は 初めて式典に臨まれた‥ あっそうだった‥ 去年はコロナウィルスのために 追悼記念式典は中止になったんだった‥ 私も毎年、TVを見ながら 黙祷を捧げる。 被災各地でも鎮魂の祈りが 一斉に捧げられる。 2:46‥ 時は後戻りも出来なければ 止まることもできない。 「時の矢」は ただ前に確実に進んでいく。 そこに人の想いがあろうとなかろうと‥ 今年も色紙に 追悼の般若心経を書いた。 今度、近い将来に 震度6弱の地震に見舞わられれば 我が家は間違いなく倒壊するだろう。 この10年‥ ずっとそう思っている。 昨日の節目の日から一夜が明けた。 昨日も今日も暖かく 長閑な春のお日和である。 広島で桜が開花し ついで福岡で桜が開花した。 我が家の子滝桜も 昨日と比べると愛らしい桜色で ポツポツと咲き始めている。 明日は全国的に雨になるらしい。 災害に襲われようが 感染症に悩まされようが 「桜」は次々と咲き、 日本列島を北上する。 今年も愛でますよ〜 にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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