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カテゴリ:学ぶこと
久しぶりの図鑑から学ぶです。 今回は「ミイラ」について。 まず ミイラとは ここからスタートします。 ミイラ(木乃伊)とは 人間や動物の保存された死体のことである。 当初は 古代エジプトの布で巻かれた死体を表すのに 用いられた言葉であった。 しかし、 現在は皮膚が付いたままの死体は なんでも「ミイラ」と呼ぶ。 「ミイラ」の作り方。 「死者の書」の呪文154章には 「私の死体は永遠である。 この国で決して滅びることも 破壊されることもない。」とある。 5000年前の古代エジプト人は 砂地の墓場から 死体が腐るのを防ぐためには 乾燥が必要であると知った。 彼らは 天然塩ナトロン(ソーダ石)を使い 柔軟性があり、生きている時と近い状態の死体を 作ることに成功した。 ナトロンは水分を吸収し 死体の脂肪を溶かし 弱いが防腐作用も持っている。 死体から心臓を除く内臓を取り出して 椰子油や香料でよく洗い ナトロンで覆い、それぞれを 「カノポス壺」という容器に入れて 保存した。 死体には、溶かした樹脂を注ぎ 皮膚のひび割れを防ぐために スギ油、蝋、ナトロン、ガムなどの 混合物でこすった。 死体の体内には 亜麻布、砂、おがくずなどを詰め込んで 形を整えて、最後にミイラを 亜麻布の包帯で幾重にも幾重にも包む。 この死体防腐処理に要する時間は 70日もかかったと言われている。 ミイラを作るだけでも 相当面倒で大変なのに 「棺」もまた丁寧に丁寧に作られている。 ミイラの棺は 二重にも三重にもミイラを覆うように作られて、 まるで厨子も棺もロシアのマトリシュカのように 幾重の構造になっている。 古代エジプトにおける 一番の発見は、 世界で最も有名な古代の王様。 「ツタンカーメン」 1922年、ハワード.カーターは 小さな穴から王家の谷にある暗い墓の中を覗いて 発見の瞬間、こう語っている。 「暗闇に目が慣れてくると おどろきのあまり口もきけなかった。」と‥ 3200年以上も封印されてきた ツタンカーメン王の墓を発見したのである。 5年間に及ぶ組織的な探索の結果 唯一、ほとんど荒らされていない王墓であった。 純金のマスクを付けた王のミイラ。 3つの金の人型棺、 その周りを囲む四重の金の厨子。 それは 「金、金、金。 至るところ黄金に光り輝く部屋。」であったと記している。 古代エジプト人は 人間と同様に動物もミイラにした。 愛したペットが来世も共に暮らせるようにと 飼い主と同じ墓に入れられることも多くあった。 来世に持って行くもの。 パン、スリッパ、化粧品、お気に入りの装身具など ミイラは来世の生活を楽しむためのものを 用意万端整えられていた。 鏡や櫛、扇、楽器、仕事道具、玩具も 副葬品として出土されている。 また、 来世においても オシリス神のために労働者が必要で 死後の世界でも労働を肩代わりしてくれる 労働者の人形が埋められた。 この人形は「シャブティ」と呼ばれ 裕福なエジプト人のミイラには 401人のシャブティがついた。 毎日一人ずつで365人、それに監督者が36人であった。 ミイラは 何もエジプト人だけが作ったものではなく 南米アンデス地域や、アルプスにおけるアイスマン、 湿地帯におけるミイラやシチリアのミイラ、 オーストラリア、南北アメリカ先住民、中国 そして日本の即身仏と 世界中に存在している。 埋葬の仕方、死後の世界、未来の来世 地域地域の宗教性など ミイラ 一体で多くのことが判ってくる。 母が逝ってからもうすぐ一年になる‥ 自分が死んだらどう埋葬してもらおうかと ちょっと考えた時間でした。 愛したペットと一緒だと あの世でも慰められるかもも しれませんね。 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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