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営業マンの備忘録

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2010年10月24日
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カテゴリ:ピアノ
親友である伊賀さん登場の丸ビルコンサート。

転勤により丸ビルを立ち去って3ヶ月。地下の店が早くも入れ替わり、異動したんだなぁと感慨深い。
久しぶりに丸ビルコンサートに伺った。

丸ビルの35F・36Fというと日本有数のお店が入居したレストラン街である。
それこそ景気の良い外資系社員が長めのランチを取っているイメージがあり(私はもっぱら地下の弁当屋で買っていた・・・)、一般人には例えランチといえど気軽に入れない。日本で一番物価の高い東京・丸の内を代表するフロアとなっている。
リーマンショック以降、丸ビルの買い物客(地下~6F)は特に減っているように感じなかったが、今日訪問して高層階のレストラン街の人手は目に見えて少なくなっているような気がした。
今日の聴衆はコンサート目的で集まった人が大半で、レストラン街に立ち寄った一般客の数はやはり一時期と比べ減少しているように思えた。
景気の回復を待ち望む(私の懐具合も回復してほしい・・・)。
反して新丸ビルでのコンサートは3Fでの開催ということもあり大盛況のようである。

今日は、景気の話しをしてはもったいない程の素晴らしいコンサートだった。

~ピアノソロ~
♪チャイコフスキー:眠れる森の美女より「ワルツ」
♪ショパン:丸ビルオリジナルメドレー

~ヴァイオリンとピアノ~
♪ポンセ:エストレリータ
♪ブラームス:ヴァイオリンソナタ1番より
♪サラサーテ:ツィゴイネルワイゼン
♪ほか

伊賀あゆみ・扇谷泰朋(ヴァイオリン)

===

贔屓目にしても、伊賀さんの演奏は上手である。
最近の人前での演奏には風格も漂う。ご本人の中でも知らずと成長があるのだろう。
冒頭の小犬のワルツ、マズルカと、会場の響きを利用した煌きが素晴らしかった。
ショパンメドレーも丸ビルならではの演目。眠れる森の美女も家族が大満足な演奏だった。
あのワイガヤとした中で、大したものである。

扇谷さんのヴァイオリン。
ケースを持っての登場で、「準備してなかったの??」とちょっと驚いた(笑)
しかし、これは演出だったようで、しまってあるヴァイオリンを説明しながら準備していく様子を始めて目にした。
弓が4本も入っていたのも驚きだった。
ヴァイオリンが1700年代イタリアのもの(どこのものかは聞き取れませんでした)、弓は180年前のものとのことで、「豪邸が建つ」ほどのものとか・・・。

価格を言っては野暮ではあるが、音にも驚いた。
とても落ち着いた艶やかな音色。どこかクリーミーな感じで、マイルド、という言葉が似つかわしい。ここの豊かな響きも合わさり本当に素晴らしい音色だった。
こんなにヴァイオリンの音を素晴らしいと思ったのはカプソンのストラディバリを聴いた時以来である。
こんな素敵なヴァイオリンを丸ビルで弾いても良いのですか?と思ったが、丸ビルだから弾いてくれたのであろう。
ポンセの落ち着いたロマンチックなメロディー、ブラームスの雨の歌とうっとりして聴き入った。
こんな至近距離でサラサーテを聴いたのは初めてということもあり、火花が飛び散るような技に見入ってしまった。
アンコールはマスネ。これまたうっとりと日曜の午後に紅茶でも出てこないかな・・・、なんて贅沢な思いを(笑)

一時間のひと時、無料コンサートで何とも贅沢な演奏を堪能することができた。
演奏が終わり、ようやく景色に目をやる。外を歩いていても、丸の内界隈は広くてゆっくり歩くことができる。とても落ち着く大人の街である。
今の勤務地、赤坂・溜池山王界隈は狭くて人が多くて落ち着きないったらありゃしない。
わずか3ヶ月でホームシックになってしまった。そんな気持ちを払拭してくれる演奏会、ありがとうございました。

帰りのエレベータ、扇谷さんと一緒だった。
豪邸が建つヴァイオリンをそこらじゅうにぶつけて歩いている姿が大物感を漂わせていらっしゃった・・・。どうぞお気をつけて。





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最終更新日  2010年10月24日 22時00分14秒
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