テーマ:ミステリはお好き?(1432)
カテゴリ:日本ミステリ(な行作家)
タックシリーズ、4作目まできました。
これはタカチの物語、彼女が安槻大学に入学する二年前の出来事をふり返ります。 あいつぐ殺人事件の最初の被害者はタカチの同性の恋人でした。 以前でてきたあの指輪の人です。 地方の有力者である父親との関係が、タカチの人生に色濃く影を落としていることはよくわかりました。 それにしても重苦しい。 悪意のある人たちも何人もいるし。 今日はちょっと落ち込むことがあったのですが、ますます落ち込みました。 今回は酩酊推理は少なかったです。 通称タックこと匠千暁、ボアン先輩こと辺見祐輔、タカチこと高瀬千帆、ウサコこと羽迫由起子、のキャンパス四人組が登場するのは三分の二をすぎてからです。 いつもの「ああでもない、こうでもない」のやり取りがどれだけうれしかったことか。 ある一言から一瞬犯人は予測できるのですが、すぐに惑わされてしまいました。 犯人の心情も理解できませんでした。 それでも、事件から2年の歳月がたって、タカチが決着をつけられてよかったです。以前「マシュマロに目鼻」とひどい描写をされていたタックも頼りになる男になってきたものです。 この2人が出会えてよかったな、と心から思います。私の好きなボアン先輩のおかげですが……。 タカチはすごくきれい、美しい、美貌、いろいろ言われています。 とてもきれいだからこそ悩むこと、困ること、怖いこと、ややこしいこともあるようですが、人間とは不便なものです。 それだけきれいだというのはいったいどんな容姿だろうといろいろ想像しました。私は栗山千明さんをイメージしましたが、どうでしょう。 スコッチ・ゲーム : 西澤保彦 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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