テーマ:ミステリはお好き?(1451)
カテゴリ:日本ミステリ
倉知淳さんの猫丸先輩シリーズをご存知でしょうか。
「日曜の夜は出たくない」、 「過ぎ行く風はみどり色」、「 幻獣遁走曲 」、「猫丸先輩の推測」、「 猫丸先輩の空論」(9月8日発売予定)があります。 「過ぎ行く風はみどり色」だけが長編で、それ以外の作品は短編集です。 どういう作品かというのは、『日曜の夜は出たくない』の解説で倉知さんが書かれている 「ミステリにとって私が重要だと考えるのは、ユーモアと温かみと論理です」 という言葉を参考になさるといいと思います。 さて、猫丸先輩とはどんな人でしょう? 小柄で、高校生に間違えられるくらいの童顔。(実はずっと年上) 猫みたいな丸い目に、柔らかでつややかな前髪をたらし しなやかな身のこなし。 定職はないらしく、様々なアルバイトの経験豊富。 好奇心旺盛でわがままだけどなぜか憎めない。 神出鬼没であざやかに謎を解く。 実際に後輩だったら、そして身近にいたなら、すごく迷惑な人かもしれない けれども、小説の中で活躍する猫丸先輩は、とても魅力的です。 そしてここに紹介するのは、漫画家さんたちによるアンソロジー。 何人もの漫画家さんに描かれる猫丸先輩は、それぞれに個性があるけれど やっぱりどれもが猫丸先輩。 この先輩もいいけれど、あの先輩も素敵、という感じに、気軽に違和感なく楽しむことができます。 ミステリーで一番コミック化に向いているのではないかと思うくらいです。 ただ、私はこの作品を読んだあとには、やっぱり小説の方を読み返したくたくなりましたが……。 名探偵猫丸先輩の事件簿 名探偵猫丸先輩の事件簿(2) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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