テーマ:ミステリはお好き?(1451)
カテゴリ:ミステリ・アンソロジー
'04~'06年に発表された短編ミステリーを厳選し、テーマ別に編纂した三年に一度のベスト・アンソロジー。三カ月連続刊行の第二弾、テーマは「不思議」! ファンタジー、ホラー色溢れる逸品をご堪能あれ! (出版社より) ≪収録作品≫ 伊坂幸太郎 吹雪に死神 石持浅海 酬い 恩田 陸 あなたの善良なる教え子より 鯨 統一郎 ナスカの地上絵の秘密 桜庭一樹 暴君 柴田よしき 隠されていたもの 朱川湊人 東京しあわせクラブ 高橋克彦 とまどい 畠中 恵 八百万 平山夢明 オペラントの肖像 松尾由美 ロボットと俳句の問題 道尾秀介 箱詰めの文字 宮部みゆき チヨ子 山田正紀 悪魔の辞典 米澤穂信 Do you love me? 豪華な顔ぶれがそろったアンソロジーです。 テーマは「不思議」、ということで、ファンタジーやホラーやSFや幻想系のミステリが多くなっています。 最初の2編、伊坂さんと石持さんの作品は読んだことがありました。 同じ不思議と言っても、それぞれの作家の個性によってかなり違います。 結構恐ろしい作品や不気味な肌触りの作品が多い中、宮部さん、松尾さん、畠中さんの作品では一息がつくことができました。 特に宮部さんの「チヨ子」にはほっとします。 ブラックな中では、ゴミ屋敷を訪れる女性を描いた柴田さんの作品が、忘れられない印象を残しました。 私は謎中心のミステリの方が好きですが、不思議に身をゆだねて、ゾッとしたり震えたりするのも、たまには気分が変わって新鮮でした。 米澤さんの作品が一番好きだったかもしれません。主人公を訪ねてくる男が、いくら何でも人が好すぎるだろう、とは思いましたが……。 ![]() 不思議の足跡:日本推理作家協会編 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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