テーマ:ミステリはお好き?(1432)
カテゴリ:日本ミステリ(な行作家)
<あらすじ> 江戸川乱歩賞作家第一号で 日本のクリスティーと言われる仁木悦子は、持論の 「本格推理小説は謎解きとして面白く、手掛かりはすべて作中に出して、読者が探偵と同じ立場で推理の楽しみを味わえるものでなければならない」 という建前を堅持して 本格ものに取り組んできた。 中でも著者と同名の仁木悦子・雄太郎兄妹の 爽やかなキャラクターは、古今東西の魅力的な探偵の中でも 好感度No.1であろう。 巻末に 著者自筆の「作品ノート」と自筆「年譜」を特別収録。 (「BOOK」データベースより) 猫は知っていた―夏‐七月/林の中の家―秋‐十月 昔、仁木悦子さんの作品が好きでした。 4歳の時に発症した胸椎カリエスにより、長い間寝たきりの生活を送ったことも 知っていました。 今回、時を経て再読したのですが、やっぱり面白いと思いました。 仁木さんの作品は、とても読みやすく、起こる事件は陰惨でも、決して後味が悪くありません。 爽やかでさえあります。 そして、謎解きもしっかりしています。 仁木さんの系譜を受け継いだと言われる、宮部みゆきさんや、北村薫さんが大好きだということは、ミステリの好みは、その頃からあまり変わっていないようです。 もちろん、50年くらい前に書かれた作品ですから、描かれている生活様式も雰囲気も、今とはまったく違います。 『猫は知っていた』では、兄妹の下宿先が病院、しかも空いている病室だというのに驚きました。 けれども、時代は違っても、その面白さは色あせていません。 ヤセでノッポの植物学者・雄太郎と、太めでチビの音大生・悦子という探偵役の兄妹にも親しみがわきます。 言いたいことを言いながらも、お互い助け合う温かい関係が、作品の雰囲気をさらに明るくしていると感じます。 仁木兄妹長篇全集(1(夏・秋の巻)) 仁木さんの作品は、。96年から06年にかけて、出版芸術社より、テーマごとにまとめた双書として刊行されました。この作品はそのうちの1冊です。 私は仁木兄妹のシリーズだけでなく、子供たちを生き生きと描いた、子供たちの事件簿シリーズや、短編集、そのほかのシリーズも好きです。 古本屋さんにあったら即買いたいと思いますが、まだ出会ったことがありません。 「仁木兄妹の探偵簿1兄の巻」 「仁木兄妹の探偵簿2妹の巻」 「仁木兄妹長篇全集1夏・秋の巻」 「仁木兄妹長篇全集2冬・春の巻」 「子供たちの探偵簿1朝の巻」 「子供たちの探偵簿2昼の巻」 「子供たちの探偵簿3夜の巻」 「探偵三影潤全集1白の巻」 「探偵三影潤全集2青の巻」 「探偵三影潤全集3赤の巻」 「名探偵コレクション1線の巻」 「名探偵コレクション2面の巻」 「名探偵コレクション3点の巻」 楽天ブックスに在庫があるのは、これだけでした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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