テーマ:ミステリはお好き?(1432)
カテゴリ:日本ミステリ(な行作家)
身代わりの、身代わりの、身代わりは、身代わりの、身代わりだった―!? 名作『依存』から9年。 変わらぬ丁々発止の推理合戦、あの4人が長編で元気に帰ってきた! 書き下ろし長編ミステリ。 内容(「BOOK」データベースより) この作品を読んだ友人が、「後味が悪いね。」と言うのを聞いて、私は「えっ、そんなに後味悪かったっけ?」と思いました。 それはなぜかというと、西澤さんの作品には、もっともっと後味の悪い作品が結構あるから。 そして、もうひとつ大きな理由は、私はタックとタカチが戻ってきてくれただけで満足だったから。 前作の『依存』( 感想 )は、かなり衝撃的な話で、彼らのその後がとても気がかりでした。 あれから9年。(私が待ったのは4年ですが。) 途中で短編集『黒の貴婦人』が出ましたが、卒業後の彼らの様子を垣間見ることができた程度で、満足できるわけもなく。 そしてついに出た今作。 ボアン先輩の視点で始まる話。 この人は、いつも大らかで温かくて好きなんですよね~。 別々に見えた二つの事件は、だんだんと複雑に交錯していきます。 そして、ついに、タックとタカチが……。 仲間とお酒を飲み、試行錯誤しながら 意外な真相を導き出すタックの姿を また見られるとは……。 それだけでウルウルしてしまうほど、いつのまにかこのシリーズに入れ込んでいた自分に驚きました。 次回は、酒を酌み交わしながら、あーだ、こーだ言いながら謎を解く4人がたっぷり見られる、と期待しています。 というわけで、この作品を読むならば、シリーズの最初から読むか、少なくとも前作『依存』を読んでからの方がいいです! 友人にもちゃんと言っておけばよかったですね……(後悔) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010年08月21日 23時47分51秒
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