テーマ:ミステリはお好き?(1446)
カテゴリ:海外ミステリ(サ行作家)
ミステリ好きの集まり “素人探偵会”が35年ぶりに再会を期した途端、メンバーのひとりである老人が 不審な死を遂げた。 現場はトイレという密室― 名探偵サッカレイ・フィンの推理を嘲笑うかのように、姿なき殺人鬼が メンバーたちを次々と襲う。 あらゆるジャンルとタブーを超越した SF・ミステリ界随一の奇才が密室不可能犯罪に真っ向勝負! 本格ファンをうならせる 奇想天外なトリックとは。 内容(「BOOK」データベースより) 作者のジョン・スラデックは、もともとSF作家ですが、ミステリの長篇を2篇だけ書いているんですね。 それがこの『見えないグリーン』と、『黒い霊気』です。 さて内容は、驚いたことにガチガチの本格ミステリでした。 昔、ミステリ愛好家の男女7人が、ミステリについて論じ合う「素人探偵会」という会合を開いていました。 やがて 戦争が起きてからは、メンバー同士はすっかり疎遠になり、集まることもなくなりました。 ここにきて、35年ぶりに会合を開くという計画が持ち上がりますが、その矢先メンバーの一人が、鍵のかかったトイレ、という密室で殺されてしまいます。 被害者は「グリーン」という人物に脅迫されていたらしいのですが、まったく手がかりは見つかりません。 オレンジやインディゴなど、ほかの色の手がかりにも惑わされます。 メンバーの中の紅一点、ドロシア・フェアロウの依頼により、探偵サッカレイ・フィンが捜査を始めるのですが、すぐに次の殺人が起きてしまい……。 トリックは奇抜だし、動機も意外、真相にも驚きました。 1977年という、比較的新しい時代に書かれた作品なのに、古典的な本格推理小説の味わいがあります。 丁寧に伏線が張られた正統派の謎解きなのに、どこか滑稽で、どこかシュール。 そこもいいところ。 サッカレイ・フィンが活躍するもう一つの長編『黒い霊気』(楽天ブックスでは品切れ)も読んでみたくなりました。 【送料無料】見えないグリ-ン お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[海外ミステリ(サ行作家)] カテゴリの最新記事
samiadoさん、こんばんは!スラデック、天才ですね。短編しかよんだことないのですが(奇想コレクションです!)、すごい。これも読みたいな~
(2011年04月21日 22時08分18秒)
日向 永遠さん、こんにちは!
>samiadoさん、こんばんは!スラデック、天才ですね。短編しかよんだことないのですが(奇想コレクションです!)、すごい。これも読みたいな~ 復刊された意味がわかる作品でしたよ。ミステリが2作品しかないのは残念です。 奇想コレクションは『蒸気駆動の少年』ですよね!日向さんの感想を読んで、私も読みたいと思ったのを思い出しました。確か、変な話とおっしゃっていたような…。図書館で予約してみます♪ (2011年04月22日 11時55分20秒) |
|