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2011年09月28日
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著者真骨頂の長編時代ミステリー。
長屋からひとりずつ人が消えていく。
店子を襲った殺し屋、差配人の出奔、謎の新興宗教騒ぎ。江戸下町の長屋で連続する事件の裏の陰謀に、同心・井筒平四郎と超美形少年・弓之助が挑む。

奉行所きっての怠けもの同心・井筒平四郎、超美形少年の弓之助のほか、神出鬼没の隠密同心・黒豆、回向院の茂七の手下・政五郎、驚異の人間テレコ・おでこ、若き差配人・佐吉と伝書鳩の官九郎など、最強キャラクターが続々登場!
内容(出版社より)



私は 宮部さんの時代物が好きです。

なかでも、この作品はミステリとしても人情物としても面白く、久しぶりに再読しました。


最初は、鉄瓶長屋で起こる出来事が一話完結で描かれた 短編集のように思われるのですが、いつしかそれらはつながり、最後には 大きな一つの物語であることがわかります。

あとで「そうだったのか。」と気づく、凝った、巧みな構成です。


また、江戸の市井に生きる人たちが、生き生きと描かれているのも 魅力の一つです。

昼あんどんのような主人公、同心・井筒平四郎、面倒見のいい煮売屋のお徳、若すぎり差配人の佐吉などなど。

特に印象的なのが、利発な美少年・河合弓之助と、人間記憶装置ともいうべき、おでこです。

この二人の少年が登場すると嬉しくなり、その可愛さにほっとします。


人間の業を感じさせられたり、人の醜さが嫌になるような出来事も起きますが、何よりも人の温かさが心に広がるような作品です。


このシリーズは 『ぼんくら』、 『日暮らし』と出ていましたが、先週、最新刊 『おまえさん』が刊行されました。これは単行本と文庫の同時発売です。


     

 







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最終更新日  2011年09月28日 22時48分48秒
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