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学校で教えて欲しかった、こんな英文法!

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2008年03月07日
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カテゴリ:時制
Day 47:今日もサミト君スマイルの英語学習をえんぴつノート覗いてみましょう。

問題:次の日本文を英文にしなさい。

(1) 私はテニスをします
(2) 私は英語のレッスンを受けています
(3) 私は夕食をすませました


今回はサミト君の得意な英作文。さっそく次のような英文を書きましたが、皆さんの答えはどうなりましたか?

(1) I play tennis.
(2) I am taking an English lesson.
(3) I have already eaten dinner.


サミト君の答えは正しい英文です。しかし、実際の答えは複数あります。今回の問題はちょっと意地悪な問題でしたね。

今回からしばらく時制に関する問題を紹介していきますが、まず英語の時制を学習する前に、1つ重要なことを認識しておく必要があります。それは、

日本語には英語の時制に相当するものがない!

という事実です。つまり、我々が使っている日本語には英語のような時制という概念がないのです。しかし、残念ながら日本の英語教育では英文を訳すという作業をさせることから、中学の頃に日本語にも英語のような時制があるかのような錯覚を覚えてしまう学習者が多いのです(私もその1人でした)しょんぼり

英語の時制を日本語に訳してもよくわからないという経験をした学習者のかたも多いのではないでしょうか。これはごく自然なことです。日本語には英語の時制という概念が無いのです。ならば、英語の時制は英語で考えてみてはどうでしょうか。つまり、時制も英語脳を作るのです!

英語の時制とは
事柄(動作)がいつ起きたかを動詞を屈折(変化)させて表したものです。要するに時制とは文を発話する時点を軸(基準)として、伝えたい事柄(動作)がその軸よりも以前に起きたのか(過去)、発話の時点で起きているのか(現在)、後に起きるのか(未来)を伝えるための時間の流れを表す枠組のことです。

今回の問題文を考えてみましょう:

1.私はテニスをします。          未来?    現在?
2.私は英語のレッスンを受けています。   現在?    現在進行?
3.私は夕食をすませました。        現在完了?  過去?

前述したように日本語には英語の時制に相当するものがありません。そのかわり日本語は「」「頻度」を表すような副詞(句)を用いて動作がいつ、またはどのような場面で起きているのかを表現します。したがって、上の問題文を見ただけではどちらとも判断がつかないのです。

1.は「毎日」のような副詞がつくと、習慣を表す英語の現在形に似た表現になり、「来週土曜日」という未来を表す時の副詞がつくと英語でいう未来を表す表現になります。

私は毎日テニスをします
I play tennis every day. [習慣]

私は来週の土曜日テニスをします
I’ll play tennis next Saturday. [未来]
I’m going to play tennis next Saturday. [未来]

2.は「今」をつけると、英語の現在進行形に似た意味になり、「毎週一回」という頻度を表す副詞をつけると習慣を表す現在形に似た表現になります。

私は英語のレッスンを受けています
I am taking an English lesson now. [現在進行]

私は週に一回英語のレッスンを受けています
I take an English lesson once a week. [習慣]

3.は日本語を母語とする我々学習者を最も悩ませる時制ですね。「もうすでに」のような副詞がつくと、英語の現在完了形に似た表現になり、「1時間前に」という時の副詞をつけると過去形に似た表現になります。現在完了形と過去形の区別は日本語で上手く表現することが特に難しいです。

私はもうすでに夕食をすませました
I have already eaten dinner. [現在完了]

私は1時間前に夕食をすませました
I ate dinner an hour ago. [過去]


上記のように、日本語は「毎日」「今」「来週」「すでに」「昨日」のような副詞(句)を用いて動作がいつ、またはどのような場面で起きているのかを表現します。つまり、日本語はこれらの副詞(句)がないと動作がいつ起きているのかわからないのです。よく見るとわかりますが、日本語訳の動詞は全く変化しないでしょ。それに対し英語の時制は動詞を変化させて動作がいつ起きたかを表すのです。つまり、英語の場合は、動詞を変化させることで、「時」「頻度」を表わす副詞(句)がなくとも動作が「現在」「過去」のどこで起きているかがわかる。また、will や be going to などを使って未来を表わすのです。もちろん英語でも副詞(句)を伴うほうがふつうです。

このように日本語に英語の時制という概念がないのなら、英語の時制は英語で考えるという思考回路を構築する方が賢明です。

英語の時制を英語で考えるという思考回路を構築する第一歩として、英語の時制を考えるときは時間軸を頭の中で構築してみましょう。そして動作(動詞)が時間軸のどこで起きるのか、つまり発話時点より前に起きたのか、後(未来)で起きるのかを常に意識することが重要です。時制は時間とは違って客観的・物理的な概念ではなく、あくまでも伝えようとしている事柄(動作)を話し手が時間軸のどこに位置づけるのか(現在より前なのか、後なのか)がポイントです。

どうです、日本語には英語のような時制が存在しないことがわかりましたか?このように日本語と英語の時制の本質的な違いがわかると、いままでモヤモヤしていたものもスッキリしませんか。わかるようになると、英語学習がより面白くなります。面白くなるともっとわかるようになります。もっとわかるようになると、今度は英語を使いこなすことができるようになってきます。ウィンク

後は「習うより慣れよ」、より多くの英文に触れ、この「わかる⇒面白い⇒もっとわかる⇒できる」という循環を作っていきましょうね。次回も時制に関する問題を紹介しますね。

ではまた、See you next time.バイバイ

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最終更新日  2018年08月14日 00時27分14秒
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