テーマ:英語のお勉強日記(8039)
カテゴリ:時制
Day 59:またまた随分ご無沙汰してしまいました <(_ _)>
さっそく今回のサミト君の英語学習を覗いてみましょう。 問題:次の文の中で正しい未来はどれ? 1) We leave Vancouver next Monday. 2) We are leaving Vancouver next Monday. 3) We’ll leave Vancouver next Monday. 4) We are going to leave Vancouver next Monday. 5) We’ll be leaving Vancouver next Monday. サミト君は will と be going to を使った3)、4)、5)が正しい未来形だと思ったようですが、実はすべて未来を表わす正しい文です。しかし、それぞれの意味は異なります。 さって、あなたの答はどうでしたか? Day 48で少し触れましたが、「will = 未来形」という方程式はありません。学校英語では will を未来形と教わることが多いと思いますが、 厳密に言うと、will は未来時制ではなく「予測」「意志」を表す法助動詞です。 詳しい説明は省略しますが、重要なことは、will は「予測」「意志」を表し、can, may などと同じグループに属する法助動詞であり、「予測」「意志」は結果的に未来の事柄について述べるということです。 したがって、 「will = 予測・意志 ⇒ 未来」 が正しい方程式ですね 英語ではさまざまな表現を使って未来の事柄を表します。この未来を表すさまざま表現が will であり、be going to であり、be ~ing または、現在時制なのです。 このように異なった表現を借用して未来を表すため、それぞれの持つ未来の意味が異なるのです。 では、それぞれの意味の違いを見てみましょう! 1) 未来を表す単純現在時制 未来のことではあるが、ほぼ確実に起きると考えている事柄。個人より団体などの予定を表すのによく用いられます。 (a) What time does the concert start tonight? (b) We leave Vancouver next Monday. (a) は興行会社のコンサートスケジュールの一部、(b) は旅行代理店などの団体旅行の計画の一部として確定的に言い切っているので、よほどの事情がない限り計画変更の可能性はありません。 このように未来を表す現在時制の予定は「現在の時点ですでに決定している」という感じを伴います。 つまり、1) We leave Vancouver next Monday. の意味は、旅行会社のツアーに入っている人たちがツアーの計画の一部を言っていることになるのです。 2) 未来を表す現在進行形 未来を表す現在進行形は「動作は現に進行中」という現在進行形の基本的な意味から生じたものです。 つまり、今(現在)、動作が未来に向かって進行中であるという意味を含んでいるのです。 このことから現在進行形が表す未来の予定には具体的な事前の手配や約束ができているという含みがあることが強調されます。 だから未来を表す現在進行形は個人的な予定を言うのに適し、近い未来におけるはっきりした予定を表します。 I’m taking an exam in October. (10月に試験を受ける予定です) Bob and Tom are meeting tomorrow. (ボブとトムは明日会う予定です) 1文目は「すでに受験の手続きはしてあります」という含みがあるし、2文目は「すでに両者はその約束をしてあります」という含みがあります。 もしこのような具体的な事前の手配や約束の含みがなく、単に前からそのつもりであったというだけのことならば、現在進行形ではなく be going to を使います。 したがって、前述 2) We are leaving Vancouver next Monday. の意味は、個人的な(出発)予定です。ただし、この文には何らかの手配 (arrangement) ができているという含みがあります。 3) 意志を表す will will は、話し手が前もって考えていた意志ではなく、その場の状況に応じて(発話の時点で)生じた意志を表します。 Karen: It has started raining. I’d better call a taxi. (雨だわ、タクシーを呼んだほうがよさそうね) Mike: Don’t bother. I’ll drive you. (心配しなくていいよ。ぼくが車で送ろう) 例文のように、will の意志は発話時まで予定になかったことを「…しよう」と言う、発話時に決めた意志です(通例 ’llと短縮される)。 例文は前もって考えていなかった意志を表しています。もしマイクが I’m going to drive you. と言ったなら、前もってカレンを送ることを考えていたことになり、何だか下心があるような感じにとられそうですね。 前述 3) We’ll leave Vancouver next Monday. の意味は、その場の状況に応じて生じた意志、つまり、会話中「じゃあ、私たちは月曜日にバンクーバーを発ちましょう」とその場で決めた意志未来なのです。 4) 予定を表すbe going to be going to は、未来においてある行動をしようとする主語の予定を表します。be going to の予定は常に発話時より前に既に考えられていた予定を表します。 しかし、現在進行形から受ける「(事前の手配や約束ができている)はっきりした予定」という感じはありません。 (a) I’m meeting John at the station at seven. (b) I’m going to meet John at the station at seven. (私は7時にジョンを駅に迎えに行く予定/つもりです) 上記例文の日本語訳は同じような訳になりますが、両者の相違に注意しなければなりません。 (a) I’m meeting John にはジョンと約束しているという含みがありますが、(b) I’m going to meet John には手配・約束の含みがありません。つまり、自分だけの前もって決めていた「予定」で、迎えに行けばジョンがびっくりするかもしれないのです。 もうおわかりだと思いますが、 I’ll meet John at the station at seven. と言えば、誰も行きそうもないので、「私が迎えに行きましょう」と、その場(発話時)で決めた意志になりますね。 will と be going to は学校英語で何度も書き換え問題をやらされることで、両者は同じ意味を持つと覚えた学習者のかたもいるかと思いますが、このように2つの表現は異なることを覚えておきましょう。 だから、前述 4) We are going to leave Vancouver next Monday. の意味は、発話時より前に既に考えられていた予定、つまり、単に、前もって決めていた「予定」で、「月曜日にバンクーバーを発つ予定を前から計画していた」という意味です。 5) We’ll be leaving Vancouver next Monday. 「未来進行形」については次回少し触れたいと思います。 どうですか、未来を表わすさまざま表現、クリアーになりましたか? 下記 Yahooメルマガの方で、もう少し未来に関する表現を取り上げていますので、ご興味のある方はそちらもチェックしてみて下さい。 未来表現で、いつも will を使っていたあなたも、これで場面に応じてさまざまな未来表現を使いこなせることができそうですね 後は「習うより慣れよ」、より多くの英文に触れ、この「わかる⇒面白い⇒もっとわかる⇒できる」という循環を作っていきましょうね。 応援ポッチがブログを書く元気の素になります⇒人気blogランキング参加中<(^^) ありがとうございます! ではまた、See you next time. この英語学習に関連したメルマガも発行しています。かなりマジな英語学習メルマガです。英語に自信のあるかた、または英語をより深く学習してみたいかたは是非登録して問題を解いてみて下さい。 登録はこちら:Yahoo!メルマガ - そこが知りたい、英文法!日本人が繰り返す間違い! TOEICなど他の英語ブログも書いています。是非チェックしてみて下さい。 英語学習ブログ 英語克服の秘訣! TOEICブログ TOEIC裏技先生 日記ブログ Life in Vancouver お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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