いちご♪いちえ

ご注意

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３日程前の話です。


実家の『ファックス電話』に、不注意から水が入ってしまい

使用することができなくなってしまいました。

商売をしている為、電話が通じないと言うことは許されず、

かと言って、早々に店を閉めて出掛ける事もできず、

仕方なく、修理に行くまでの間　母は、固定電話に掛かってくる電話を

自分の携帯電話に転送して受け答えしておりました。



夕方、店を閉めると同時に、使用できなくなった電話を　車に積み込み

購入店へと向かいました。　　暇な私も、買い物がてら付いて行きました。



その店までは、車で片道40分くらいでしょうか。母と二人、つまらない会話で

車中、妙に盛り上がって居りました。



店に到着し、小雨が降る中　電話機を抱え　店内まで走りました。

店員の話によると、修理には　見積料プラス修理代が2万円強掛かるとの事。

故障した電話機は、かれこれ10年位前の物で、

購入の価格こそ高かったものの、そろそろ寿命かと考える事に致しました。

そして、新しい電話機を購入すべく、より安い店をみて回る事に。。。




車を走らせて数分後のことだったと思います。

ふと気が付くと、何だか、妙な金属音が車内に響き渡ってきたのです。

その音は、あまり気持ちのよくない、、

･･･そう、｢金縛り｣に遭われた経験のある方なら　おわかり頂けるかもしれませんが、

その最中、もしくは、掛かる寸前に聞こえてくる

あの、｢キーン｣と言う様な不快な音です。

勿論、母にも聞こえていたので、何処から聞こえてくるのか、何の音なのか、

しきり無しに2人で、いろんな角度に耳を傾けて居りました。



しかし、どうしてもその音源は拾えません。



｢おかしいねえ･･･。｣


｢何の音だろう･･･。｣



私たち親子の会話は、もはやその話ししかありません。

本当に、気持ちが悪かったのです。。。



その後、お店を２軒まわりましたが、

車に乗り込む度、暫くすると金属音が聞こえてきます。



｢･･･キーン｣



｢車の、何か、、接触でも悪いのかﾅｧ。。。｣



そして、、次の店に向かう途中、信号待ちをしていた時、

ふと、何かを感じたんです。



車の後部席の後ろから、その気配がしたんです。



私は、体を乗り出して後部席の後ろに積んである電話気を見ました。





｢あ、、




・・・受話器が外れてるよ。。。




なーんだ。




あははははは～～～～。｣





しかし、母は笑いませんでした。

口もきいてくれません。。。




あ、、



なるほどね。





コンセントも、電話線も

接続されてないんですよ。





子機の方でしたら電池が内蔵されていますけどね。

親機はコンセントを差さなければ機能しない筈でしょう。







その後、受話器を　掛けても外しても

あの金属音は二度と聞こえませんでした。




あんなに何度も鳴り響いていたのに。。。






直して使って欲しかったんでしょうかね？

今思うと、最後の泣き声に聞こえてなりません。