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テーマ:こけし探訪(85)
カテゴリ:遠刈田系
六郷仁美の記念こけしこのたび六郷仁美の2004年4月「こけし名「佐藤」改め「六郷仁美」記念」という19.5㎝を入手した。 KokeshiWikiは「昭和37年2月6日、木地業六郷満の二女に生まれる。平成7年6月より木地の修業を始めた。平成12年に、佐藤仁美から再び六郷仁美に名前を戻した。」とえらく簡略であるが、このこけしは正に、その改名記念で名古屋こけし会第95回の定期頒布である。 いっぽうKokeshiWikiは佐藤保裕について「六郷満の二女仁美と結婚して、仁美に木地の指導を行なった。その後、仁美は父満のこけしを継承した。やがて仁美とは別れることになったが、その後宮城県蔵王町の「伝統こけし工人後継者育成事業」に採用されてこけしを作っていた達曽部早苗と再婚した。現在は白石市福岡蔵本で早苗とともにこけしを製作している。」とある。また六郷満の項では「平成7年より、娘の仁美にこけしの描彩を伝えた。平成11年4月5日没、行年69歳。」(KokeshiWiki)とある。 人に歴史あり、こけしに歴史ありである。仁美のこのこけしは松之進型であろうが彼女の傑作の一つといえよう。細い胴と頭のバランスもよく、表情はきりりと引き締り、割れ鼻もこの場合効果的である。そこにある決意が籠められているかのようである。心打たれるものがある。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2019年08月10日 00時00分14秒
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