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テーマ:伝統こけしの魅力(99)
カテゴリ:鯖湖
高橋忠蔵は幅の広い工人であることは知っていたが、この七十六才25㎝のこけしを見たときは驚いた。下膨れの顔の形状はなんと呼べばいいのだろうか。仮におかめ(お亀)と呼ぶことにした。 しかし「おかめ」で検索すると、高橋通に「おかめ」と称するものがあったので、忠蔵から通と継承されているわけだった。 私のコレクションに高橋佳隆は80本以上あるが、同様の作例はなかった。なお佐藤丑蔵にも「おかめ」と称するものがあるが、本品とは形状が異なる。
本品は25㎝で、これも工人名もなく単に「伝統こけし」としての出品であった。保存状態もあまり良くなく、相当の色褪せがあり、向って右目の上にアタリ傷もあるもの。色の濃さは有色材かも知れない。そのためか、送料とも2100円という結果だった。 忠蔵の楽しさ、大きさの発見であり驚きの一本であった。 画像は忠蔵と通(下)であるが、通がさらに誇張していることは明らかである。
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突然のコメント失礼いたします。
大叔父の遺品整理のため、ヤフオクでこけしを一本一本調べながら出品している者です。 現在、高橋佳隆さんのこけしについて調べていたのですが、これと同じ顔をしている物だったので思わずコメントしてしまいました。 現ヤフオクにて出品中です。 高橋佳隆さんの過去作品でおかめ顔のものを見つけることができずにいたので、どう言った経緯なのかを調べておりました。 貴重なお話を知ることができました。 ありがとうございました。 (2021年07月10日 10時42分12秒) |