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テーマ:こけし探訪(85)
カテゴリ:遠刈田系
このほどヤフオクで見たことのない工人の出品があった。それは胴裏に「澄子」、胴底に「平成十七年 八十才」とあるもの。出品者の説明では佐藤守正の妻とあった。幸いにも落札出来たが5人が競って3903円はけっして安くはなかった。やはり注目した方もいたわけである。 胴底の記載から満年齢として計算すると1925年(大正14年)生れということになる。守正は1926年(大正15年)12月4日生れ(平成29年2017年没)なので澄子は1年年上である。(余計なことだが、昭和改元は12月25日なので守正はもう20日後に生れていれば昭和の人であった。) おそらく木地は守正で描彩のみであろう。 これまでの文献では妻澄子に触れているものはまったくない。またヤフオク他での落札結果もこの10年間で本品のみである。 胴模様は梅としたものだろうか。梅は珍しいが守正にもないわけでもない。そうした描彩からしても守正の妻女として違和感はない。 面描はけっして手馴れているわけではないが、すっきりとしていて好感が持てるものだった。まずは珍品としてコレクションに加えたい。ただ工人としてのデータがまったくないので、諸賢のご教示をいただければ幸いである。
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最終更新日
2020年01月04日 02時26分59秒
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