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さんせべりあ。の ぽよぽよ日記

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July 15, 2006
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観に行ってきました。家族そろって。
洋画だったら、我が家にとって特別な事ではありません。
今回は初の邦画。
子供が生まれてからどころか、よく考えてみると、
結婚してから夫と邦画を映画館で一緒に観た事は一度もなかった。
だから、私はちょっと緊張していたの。
私が草なぎさんのファンだという事は、家族みんなの承知な事だから余計に。


”つまらないと言われたらどうしよう。。。”


私自身も色々思う所がホントはあって・・・。
実は、だいぶ前に試写会に行かれた方の激しいネタバレのブログをうっかり読んじゃったの。
結末まで知ってしまう羽目に・・・。(あれは、凹んだ)
気持ちを持ち直すのに、数日掛かった。

”知ってしまったならば、どんどん情報集めちゃえ!”

なかばやけくそに無理やり気持ちを切り替えた。
そんなこんなのやっとこさで、今日の初日を迎えたのでした。


で、大まかな感想ですが、”よかった”です。


大作の宿命とでも言いますか、確かに突っ込み所は多々ありました。
でも、それでも、映画として成り立っていた。
特に今回のリメイク版は、リメイクというよりは新作とでもいいますか、
原作を挟んで、33年前のオリジナル映画版と、対をなすような位置・意味合いにおいて制作されたものと理解しました。


主人公:潜水艦「わだつみ」のパイロット・小野寺は、エリートなんだけど、
子供の頃から好きな事しかしてこなかった子供っぽさの残る、
大人になりきれてない、いかにも今の時代の青年。
でも、とっさの時に子供を救おうとする姿や深海を愛する話をする所を見ると、
ただその必要がなかったから気づいてなかっただけで、
唯の利己主義の人間ではない。
よく、外国で仕事するようになって初めて、自分が日本人である事や日本という国に対しての愛着の心が
自分にある事に気付いたと聞いたりしますが、
普段なに不自由なく生活していて、日本とはとか日本人とはなんて、私自身もあまり考えた事はありません。
小野寺がイギリス行きを誘われて、当然の様に”行こう”と思うのは、なんら不思議な事ではないと思うのです。
それが、同僚の結城を誘って断られた事から何かが変わってくる。
それは、自分自身しか見ていなかった(見れていなかった)小野寺が、初めて違う考えに触れた瞬間だったように思います。
彼は、迷う。揺れる。彷徨う。
その間にも日本の国土も日本人もたくさん傷つき、なくなっていく。
ヒロインの玲子は、ハイパーレスキュー隊の隊員で、阪神大震災の被災者である。
気丈に振舞う彼女には、実は被災で心に傷を負った過去を乗り越えられないでいた。
弱さがあるから強くなれるということもある。
その思いを小野寺にだけは打ち明ける玲子。
イギリス行きを誘う小野寺にも自分の思いをまっすぐぶつけてくる。
結城、玲子、美咲(今回被災した少女)、居酒屋「ひょっとこ」の仲間達、小野寺の母や姉。。。
色々な人の思いに触れ変わっていく小野寺。
そして自分の中にもある思いが芽生えていき、その思いに気付いていく。

ああ~、なんて難しい役なんでしょう。

他の登場人物が割りとはっきり描かれているので、余計にこの一見優柔不断に見える青年に、
感情移入しにくい人も多いかもしれません。
でも、静かだけれど、確かに変わっていくその過程を草なぎさんは丁寧に演じていました。
前半が静かだからこそ、クライマックスに向かう所の力の強さが、
説得力を持ってこちらに迫ってくる。
しかし、そこは小野寺。
あくまで静かに燃えているのだ。
結城も静かだった。
でも、二人は違う。
ちゃんと演じ分けられていた。
そこに感動しました。
(ヘリコプターのシーンも素晴らしかったのだけれど)


CGも凄いです。
阪神大震災を知っているので、思わず見ていて体に力が入ってしまって、
見終わった時にはちょっとグッタリしました。
故郷の奈良の大仏が沈んでいた時は、ただ”ああ~。。。”としか思わなかったのに、
京都の清水さんが映った時に、遠くで東寺の五重塔が崩れてしまって、
・・・泣いてしまいました。
その後は、町やビルが崩れる度に、港に津波が襲いかかる度に、
国土が引き裂かれ、人々が飲み込まれる痛みに震えて、涙がにじみました。

もっと派手なCGを望んでいた人もいるでしょうし、
あのくらいでも絶えられない人もいるでしょうし、
試写を見た方が、被災した人や亡くなった人を映したカットが少なくて悲惨さが感じられなかった、
そこが伝わってこないと国土を亡くす痛みが伝わってこないと感想を書いてらっしゃるのを読んだりしたんですが、
私は、あれで十分でした。
遺体が横たわって安置されている中を小野寺が彷徨う場面や、がけ崩れで土砂に飲み込まれていく人々を
ちゃんと描いていましたから。

また、人間ドラマが邪魔だったという人もいるだろうし、
もっと人間ドラマに力を入れて掘り下げて欲しかったという人もいるだろうけれども、
2つを描きたかったんだと思うのです。
確かにもう少し上手く繋げて欲しかったと、注文を出したい部分はあるんだけど、
どちらかを落とす事は出来ないと思うんですよ。


だから、伝えたい事、描きたい事がちゃんと描かれていて、
それがちゃんと伝わって来たという事です。


評価は分かれると思います。
私は心に残りました。何度か観に行くと思います。
観たすぐよりも少し経った今の方が、色々なシーンを思い出して、ずっとずっと考えてしまいます。
子供達は、凄く感じる事があったみたいで、観た後も帰ってからも映画やそれに関係ある話をずっとしてました。
夫は、一言「なるほどね・・・。」と。
でも、悪い印象は持たなかったようです。


これから観に行く予定のある方は、是非、大きな画面で見てもらいたいです。
これは本当に思います。
きっと印象が全然違うと思いますよ。
私としては、若い方やウチの子みたいに子供たちにも観て欲しいなあと、思いました。






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最終更新日  July 16, 2006 01:47:28 AM
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