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2008年08月06日
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カテゴリ:カテゴリ未分類
 14年前、平成6年の夏に発生した松本サリン事件。奥さんが亡くなりました。私には直接、河野さんとはかかわりはありませんでしたが、特別な思いがあります。
 それは河野義行さんが警察から事情聴取を受けていたことがきっかけでした。松本にある環境策定する機関が池からサリンを検出したことが報道されました。私は薬剤師ですが、薬品分析の経験があったので、サリンと聞いてたいへん興味を持ちました。当時はまだ主力でなかったガスクロマトグラフ質量分析計(ガスマス)のスキャンで発見したものと思われます。おそらくサリンの標準物質は国内に存在せず、装置についていたコンピューターのライブラリーソフトがサリンと同じ検査結果が出たということでないかと思います。私たちの分析の業界ではいっきにガスマスのすばらしさを実感しました。
 サリン自体は大学の農薬学でならっています。有機リン系の化学兵器でした。でも、その製造法(合成法)が難しく一般の人には作れるものではありませんでした。しかし、警察は河野さん宅のあった殺虫剤を混ぜることにより製造できると思っていたようです。
 各紙に河野さんが自宅に眠っていた殺虫剤を混合しサリンを発生させたと報じていました。あたかも河野さんが容疑者だと。
 私たち有機化学を専攻した人間にとってそんなことはないと確信がありました。当時、旭新聞と日本経済新聞に投書したところ、二社からすぐに連絡がありました。実は私が当初したような情報が複数あったようです。私はサリンの合成法を新聞社にFAXで届け、河野さんはかなり高度な有機化学の専門家かどうか尋ねたところ医薬品の営業をしていたことがあるとのことでした。その話を聞き河野さんは犯人でないと確信し、新聞社に伝えました。その後、何度が新聞社から問い合わせがきました。「一般常識的に考えれば河野さんはサリンを作れない」にもかかわらず警察は河野さんを容疑者扱いからはずしませんでした。
 河野さんの容疑が晴れたのはたくさんの犠牲者が発生した地下鉄サリン事件でした。もし松本サリン事件をきちんと冷静に警察が判断していれば、地下鉄サリン事件などの犠牲者は発生しなかったものと思われます。
 それからは警察も科学捜査に力を入れるようになり米国の同時テロが発生したときの炭疽菌事件でも行政との協力体制が整いました。
 現在はガスマス、高速液体クロマトグラフ質量分析計、X線解析装置、ICPMASなどの高度な分析機器が捜査に使われています。





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最終更新日  2008年08月06日 06時45分45秒
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