生きる眼差し (2)
タイ中部のアントーンで撮影した『生きる眼差し (1) 』の続きです。友人の案内で友人宅近所を散歩しながら出会った人を撮影しました。道路をは出ず、友人宅の庭から庭を渡って隣の家へ。更に隣の庭へと渡って行きました。どの家の庭にも人が集っていて、犬が暇を持て余すかのように寝ていました。「突撃!隣の晩ごはん」ヨネスケよろしくズカズカと他人の家を訪問しては、写真を撮って来ました。思うように上手く撮れなかったりで、人物を撮ると云うのは面白いと同時に難しい事だと改めて実感しました。初めてタイへ行った時は、なんてのんびりとした国民なのだと感じました。首都バンコクでそう思ったので、田舎はもっとのんびりなのかも知れないと、いざ田舎へ足を運べば、矢張り、のんびりでした。恐らく、当人たちはのんびりとしているなんて思ってはないだろうと思います。今ここにかへりみすればわがなさけ闇をおそれぬめしひに似たり与謝野晶子『みだれ髪』より