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カテゴリ:CD
年を取ると、めっきり辛抱強さがなくなり、活字を追うのも苦痛になってきた。よって、最近ではCDブックなるものを購入。いわば、朗読を聴いて本を読んだのと同じ経験をするのだ。
松本清張の「或る小倉日記伝」は、森鴎外が小倉にいた頃の紛失された日記を探究する、ひとりの青年の物語。(実は、この青年のモデルは清張自身) 朗読は、湯浅 実。 なんと、彼はNHK「中学生日記」の初代先生(風間先生)役だったのだ。今は70歳くらいだろうか?でもでも、このはり、つやのある声。もちろん、清張の文章がいい、ってのもあるが、この朗読がまたいい。ひきこまれて、ついつい、他の事をしながらでは聞けなくなる。集中して聞かなければもったいないのだ。 鴎外橋、紫川・・・。行ったことはないのだが、情景が目に浮かぶような、音さえも聞こえるような、清張の文章と、湯浅氏の朗読。 しばし、日々の自堕落さを反省しつつ、小倉への思いをはせた。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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